肌寒いのでタイカレーにする。それに合わせてボルドーワインをワイン蔵で物色する。木箱に入っていた12本箱の上の6本はサンテミリオンの隣のサンジョルジュの1998年物だった。比較的お得でありながら果実風味が美しいサンテミリオンだった。特に98年物は酸が効いていたので薄口ながら長持ちしたので喜んで飲んでいた。そして最後の一本を取り除くと、まだ六本あると思っていたのに、その下には1996年物サンテミリオンのグランクリュが隠されていた。全く忘れていたワインで、その石灰質の白い地下蔵を思い出した。嬉しい発見であると同時に、お気に入りはどうも最後の一本を残すのみとなった。いずれ買い出しに出かけないといけないと思った。

グランクリュを試してみようと思ったが、1996年物であり慌てる必要はないと思った。そこで再びメドックのポイヤックの瓶醸造のワインを開けることにした。これも1998年物である。フィルターも何も通していないので澱が多いので上手にいい角度で保持しておいてグラスに注がなければいけない。レストランで籠に入れておくのと同じ感じである。

味はいつものようにとても固いのだがエアーリングでとても香ばしくなり、果実風味が思っていたよりも強く出てきて、予想外に長持ちで決して悪くはなかった。調べてみると98年はのちに高評価を得ている。試飲の時には果実風味と酸がよかったのだがボディー感が無く、あまり現地でも評価は高くなかったのだ。

さて食事との相性は、ヤシの実ミルクが、丁度ミルク煮の上品な感じになって、メドックとの相性は決して悪くはなかった。より果実風味の強いマルローのサンテミリオンの味よりも、メドックの方が合いそうだ。そもそも七面鳥の肉だったので、これもワインと上手に調和した。

ドイツ評論家協会がドイツ評論家レコード賞をフランソワ・サヴィエー・ロート指揮で録音されたライヴものに大賞として選んだと連絡が入った。その録音自体は知らないが、SWRバーデン・バーデンでの演奏実績は大賞に値するものだと思う。来週の土曜日のレートナイトコンサートが楽しみである。

ベルリンナーフィルハーモニカ―の来シーズン2016/2017のプログラムが発表になったが、最も注目されたのは改めてサイモン・ラトルが2018年以降もベルリン在住の身からして継続中のプロジェクトに関わっていくとした点ではないだろうか。次期監督ペトレンコ指揮はバーデン・バーデンの前に僅か二回だけ同じプログラムを振り、バーデン・バーデンで三回目で終わる。これを受けてバーデン・バーデンの券は残券を200枚を切った感じで、ここ暫くで完売するかもしれない。一回は定期シリーズFに含まれるようで、料金などを見る。45ユーロの席が六回で140ユーロほどでこれはお得だ。少なくとも割引率は我がバッハコンサートとは比較にならないほど大きい。しかし、Fシリーズに毎回日帰りで往復できると仮定しても、出かけてもよいと思わせるものは殆どない ― そもそも悲愴やハフナー交響曲のために六時間以上も走る気は起らない。全体でもリゲティー「ル・グラン・マカーブル」などの作品のラトル指揮のプログラム二つ三つは興味深いが、それでもエッセンやドルトムントまで出かけないといけないようなものでもない。ベルリンから一時間ほどのところに住んでいたとして、定期券は買っていたとして、どれだけ行くかはとても疑問だ。精々三回四回ぐらいだろうか。



参照:
太陽の恵みを謳歌する時 2016-01-23 | ワイン
復活祭音楽祭ペトレンコ登場 2016-03-19 | 雑感