天気になって、気候が変わったので久方ぶりに、夕餉は豚の鼻などの煮込みである。前回は一月に食したかどうかだろう。精を付けるためにスキー前に食しているかもしれない。なによりも良いのはコラーゲン食品であり、肌に良く寒さ負けしない。そして今は痛めた膝を早く治すのに貢献しそうである。

キプロス産の新ジャガイモを合わせた。ザウワークラウトの残りがあったので温め直す用意をしていたのに忘れてしまった。その代りルッコラを付けた。ワインは前日に開けていたロベルト・ヴァイル醸造所の2012年産グローセスゲヴェックスグレーフェンベルクを添えた。三本あったので飲み頃だと思って試しに開けた。先日開けた2012年物のゲリュンペルやモスバッハー醸造所のブントザンドシュタインがとても良かったからだ。

前日には烏賊リングの白ワインソース煮を試したのだった。その時も感じたように、他の2012年物に比べるとなるほど色は薄くて新鮮な感じがしたのだが、苦味が立っていた。苦いアーモンドの味だ。恐らく酸が足りないのと同時に木樽が使われておらずに瓶熟成が上手く行っていないのだろう。

個人的には食事にも酸が効いていないと食が進まないのでこれではあまり喜べない。それでも果実風味もあり十分な飲み心地がある。しかし同時に、味が広がらないのだ。これが典型的なステンレス醸造の欠陥である。

ワインソースとの相性に比べると、生の味を楽しむ煮豚はニュートラルな味なので逆にこうした否定的なアーモンドの味などを楽しめるかもしれない。勿論同時に黄色い果物の味は楽しめる。個人的にはもう少し酸がと思うのだが、十分に分解された酸は柔らかな酸でしかないので仕方がないかもしれない。しかし逆に二年でこれだけ落ち着いてしまうととも思う。

ロベルト・ヴァイル醸造所は木樽の率を増やしてきているので、将来的にはこうした縮こまったグローセスゲヴェックスにはならないだろうと期待している。



参照:
風邪ひきの時の滋養 2007-02-07 | 料理
嗚呼、グレーフェンベルク 2013-09-26 | 試飲百景