年末になって、年末ゆえに日本がトップニュースになった。親日新聞のフランクフルターアルゲマイネのトップニュースになったのは、フクシマ以来だろうか。少なくとも政治外交でトップになったのを見た覚えがない。慰安婦問題の合意である。安倍政権が首相として慰安婦問題の軍の関与を認め、不可逆の解決として、日本大使館前の像を適当な方法で移動させ、必要な基金を道義的な理由から日本政府が支出するというものだ。韓国側は、警備上の理由からも慰安婦像の移動を推し進め、日本に思いがけない軍の関与を認めさせたというものだ。

結局、玉虫色の合意であり、双方の国で双方に都合が良い解釈がされる合意であるが、兎に角これで合衆国は外交的に成果を挙げたとされる。合意のテーブルには影の第三者が居たという見解だ。つまり中共の韓国への接近がもはや合衆国の国益を損なうような状況になってきていて、同盟関係の二つの鴨を十把一絡げにしておきたいという目論見が功を成したという評価である。

日本での評価はネットで見る限り肯定的に受け入れられているようだ。韓国の被害者団体らは法的な償いを求めているというが、まだ今後も議論されるであろう強制労働問題やその他の補償問題が出てきてもこうして道義的な解決をしていくというのは正しいだろう。ドイツの企業グループも基金を設立してこの問題を解決したのは十年ほど前の事であり、ここでも十年遅れぐらいで日本が解決していかなといけない問題の参考となる。

戦争被害に関しては先日明仁天皇の誕生日の談話として、民間の船舶関係者がなんら庇護を受けることなく徴用されて犠牲者となったことを敢えて扱った。日本においても軍籍で靖国に祭られている死傷者とは異なり、一般市民の犠牲者はなに一つの保障もうけていない。要するに、旧植民地の臣民と何ら変わらないのである。

それ故に殆どの責任は大日本帝国の軍属や国家指導層にあることは間違いない。同時にこの談話は、所謂ロギスティックに関わる任務が最も危険な戦争当事者であることを敢えて持ち出していた。明白に2015年の戦争法への批判であり、立憲主義のもとで法的に許されるぎりぎりの発言であった、

安倍政権への支持率は安定している。今回の合意でその支持層が広がるのかどうかは分からない。安倍政権が目指す悍ましい政治目標を考えれば、B層と呼ばれる力のない市民層を切り捨ててより広範な支持層を確立した方が得策なのである。そして国際的にも全てを韓国側に投げたことになる。

床屋に行った。前回はミュンヘンで歌劇「ナクソス島のアリアドネ」を観た後だったから、二月以上になるのか?クリスマス前に行こうと思ったが時間が合わなかった。そして買い物の前に覗くとやっていて、帰りにも覗くとまだやっていた。但し新年の二週間が休みなので、そこまで我慢できそうになくなった。なによりも襟元と、スポーツで汗を掻くのと首筋が冷えないので、良くないのだ。

散髪するときはその次に何時頃行くかなどの大まかな計算をする。次回はオペラの後ぐらいで、スキーツアーの前ぐらいが良いかなと思った。山に入るとなかなか洗髪できないので短くしていくのが一番手ごろなのだ。クリスマスプレゼントの残りのマグを貰った。毎朝のコーヒーには使えるだろう。筆入れにしてもよい。



参照:
異常なI’m not Abeな事態 2015-04-30 | マスメディア批評
維新への建前と本音の諦観 2015-11-21 | 歴史・時事