日曜日に続いて火曜日も少しだけ走った。とても足が重いのは気候や疲れのためと思われるが、テムポを落として誤魔化しながら戻ってくる。体調や気候の影響を確かめれればそれで良いのだ。金曜日の石切り場でも困難度がスカラーで半分ぐらい難しく感じるぐらいだから、この時期に能力をフルに出し切るのはとても適わない。

月曜日はビュルクリン・ヴォルフ醸造所のプュリミエクリュが解禁となったので予約してあったものを回収しに全て試して帰って来た。2011年の特徴は最初に試したルッパーツベルクのホーヘブルクに全て表れていた。酸が足りないのでまるでジュースのような飲み心地に出来上がっていて、これならば酸が云々でリースリングが駄目と言う向きにも全く問題なく受け入れられると確信する。

勿論我々からすると物足りないのだが、その心算でサマーワインとしてアルコール13%のジューシーさを楽しめばよいのだ。しかし立ち込める風味はまるでグーツリースリングのようで面白みが無いのだ。舌で楽しんでもらえば良いだろう。

ランゲンモルゲンは流石に香りは異なるが、柑橘系の酸と燻製風の渋み感が拮抗している。現時点では飲んでしまうと少し残念だろう。美味しければ追加でお持ち帰りするところだったが、先ずは他のものを探す。

その最右翼にあるのがアルテンブルクである。昨年は2010年の強い酸から独特のペトロールな感じが中和されて比較的軽く飲めるリースリングとなっていた。それに比較すると、酸が弱いと同時に香りも悪くなく、全く感じさせない残糖成分ととてもよいバランスとなっていた。通常は買わないワインであるが、今年もこれは買える。

その地所の下にあるレッヒベッヒヘルは、九月の終わりごろに摘み取ったようであるが、なぜか色がクロロフィル色なのである。若い感じよりもその色合いからして葡萄の熟成度が低いと感じた。つまり、酸は激しい筈である。早飲み用になるのだろうが、二年ほど経過した方が面白いかもしれない。

ボェーリックは、果実風味と酸の均衡が激しく、まだまだなれて来ていないようで、ばらばら感がある。これも秋以降にしか評価は下せないだろう。ゲリュンペルは、とても好感が持てた。これを吟味すると醸造責任者のコ・マスターが変わったことが反映しているようだ。前任者の好みからすると、こうしたスマートで細身の糖を落としたそれはあまり出来上がらなかった。

勿論我々の情報から、レープホルツ醸造所における糖を落とし方法も十分に研究されてきているので、この醸造所の天然酵母による自然発酵のリースリングの数々に嘗て以上の土壌の個性が反映されるようになってきているのは正しい。このゲリュンペルは、この方向で行くとロベルト・ヴァイルのグレーフェンベルクのような方向に近づくかもしれない。古い顧客として個人的には喜ばしい傾向である。

総合的にこの醸造所のPCは酸が強烈で、その過激性はドイツでも有数だろう。所謂分解された酸と危険な酸の配合が、天然酵母の健康性を保証するために早摘み傾向となって、GCとは異なっている。嘗ての1990年代のPCが現在でも飲めることとは異なって、培養酵母が天然酵母となった反面分解されていない酸が増えた影響が瓶熟成に表れないか?所詮2011年産は偉大なワインではないのでそれでよいのだろう。恐らく最重要視したのは、GCが長持ちすることではなかったろうか。



参照:
学歴のある奴か失業者 2012-06-29 | 生活
何処までもついて行くわよ 2012-05-20 | 試飲百景