昨日、貝が安くなっていたので買ってきた。今日までの期限で三割引である。昨日は疲れていて貝毒にあたりたくないので今日に伸ばした。

貝類に限らず魚介類を自宅で食することは少ないのだが、貝のリースリングぶっかけとトマトソースのボンゴレがやりたかった。ネットのレシピーを読むと、調理そのものよりも貝洗い点検改めに時間が掛かり、一仕事と書いてある。

もちろん真空パックの北海で獲れて五日間経っているものなので、塩水に浸けても潮を吹くようなことはない。それでも二三度水を替えて歯ブラシで貝を丁寧に擦った。フェルトサラダの掃除のように髭の掃除が面倒である。

「だから私は貝料理をしない」と言われ、「あとで、生きているかどうか電話しようか?」と言われた。貝毒というと、馬鹿な友人の馬鹿な話を思い出した。私を差し置いて中央スイスにスキーなどに行くものだから、前夜に食した毒にあたって、一本目のゴンドラで気分が悪くなった。二本目は世界最初の廻るロープウェーでティトリス峰三千メートルの高峰頂上へと一気に登るものである。流石に彼は何度かそこを私と訪れていたので、中間駅で降りて雪の上で胃の洗浄をしたようだ。もし知らずに乗っていたなら、廻って360度ロープウェーの回転盤を汚しまわっていたに違いない。

さて私は、美味しく初日を食べたので明日はボンゴレである。そして貝の殻は既に水に浸けてスープを取る準備をしている。そうやすやすと貝の毒に負けてはいられない。

超辛口のキーゼルベルク2008年度産が良くなって来ている。フランスのミュスカデなどとは、やはりワインの程度が違う。フランスの白ワインはやはり話しにならない。ドイツワインは買い得だ。