ギリシャの赤ワインを飲む事が出来た。アテネの西側に位置する更に大きい半島ペロポネゼの東側に位置するネメア産の2000年ワインである。海抜200メートルから800メートルにワイン畑が広がる。この山がアトス山である。ここの山腹のその中でも450メートルから600メートルの間に育つワインが好いらしい。何故ならば、低地は温度が高すぎて葡萄の糖価が高すぎで、高地は酸が強すぎるからだ。

ワインの種を、アイオルィティコとかセント・ジョージとも呼び、カベルネ・ソーヴェニオンとミックスしているようだ。だから色合いは濃いパープル・ルビー色系だが、香りは寧ろブルゴーニュに近い。味は、陽が強くとも繊細さを残すプロヴァンス産からピエモンテ産に似ているが、料理に負けない強さがある。後味などもレマン湖周辺のワインのように広がらず集中している。全体に固さはないが、卵臭さが少しあり透明感を薄めた。しかし質は非常に高い。

これに合わせて、食事はギリシャ風肉の煮込みスティファドを準備した。特に子牛肉を使ったので、ハンガリーのグーラッシュとは違い重量感が無くて上品である。ブルゴーニュ料理の鳥のワイン煮よりも繊細かも知れない。予め、ロリエやシナモンを赤ワインに入れて肉を付け置いたので、オリーブオイルの香りと合わさって、このワインに好ましいアクセントを与えた。