
谷にも雪が降りそうだ。しかし氷河スキー場のインフォメーションによると未だ十分な新雪は無い。昨年11月15日の写真を振り返ると、今年は少し遅いようである。先週の寒気も新雪を十分に降らす事はなかったらしい。何れにせよ天気予報と雪情報を監視しながら、口実をつけてアルプスに行く機会を今か今かと待ち構えている。
出来る限り早い時期に一度滑りに行くと、そのシーズンは好機会に恵まれる可能性が高くなる。新雪の時期は、斜面に石などが出ている可能性があり決して快適ではない。しかし陽を拝むことも乏しく運動量も落ちる暗い11月の里暮らしから、霧を抜け雲を抜けて海抜3000メートルの高所へと至ると、往々にして雪化粧した山々を照らす初冬の日差を浴びることが出来る。綿菓子のように上からそっと置かれた白原に起って、彼方の谷向こうから大気の遥か彼方を仰ぎ見る時、宇宙の調和が垣間見える。強要される深呼吸に急に冷やされた肺を庇って一息つくと、必ずや新鮮な気持ちに満ち溢れる。こうして寒い冬を精力的に乗り切るのである。