航空機内でのインターネット利用は目新しいことではないが、全クラスで使えるようになるのは初めてらしい。サテライトと航空機の安定した交信方法や航空機システムに与える無線LANの影響などは技術的に興味ある点である。このインターネットポータルを提供しているのはシステム開祖ボーイング社の子会社であり、クレジットカードなどで清算される。ラップトップの無線LANカードがIEE802.11b仕様であればよい訳だ。このシステムを繋ぐのが地球自転と同期して見かけ上静止している三万六千メートル上空の10個の静止衛星と云う。電子メールなど多種の利用法があるが、10時間前後の短い旅行時間では使い方も限られる。

先日、メガジャンボ機A380が既に3機完成して試験飛行の準備に入っていると伝えていた。最長の旅客機A340-600のようなエレガントな飛行が楽しめるかどうかは知らないが、安定した飛行挙動と低燃費・騒音振動でヨーロッパテイストの航空機が期待される。特に向上する居住性は、制限の中で許す限り嘗ての客船に近づいている様だ。その大きさから受け入れ側の飛行場の整備が世界中で急務となっている。上の一号機を納入するシンガポール・エアーラインならずとも世界中で駐機所の改造が進んでいる。整備施設も一回り大きな格納庫が必要となり新設も検討されている。ミュンヘンの新第二ターミナルは、2006年のワールドカップ開幕の日にA380の初就航を祝うということである。

航空機内のエンターテェイメントの考え方は今後も変化していくと思われる。飛行は航海と違い地球の裏側への長距離飛行とノンストップ到達という理論的時間の上限が存在する。だから飛行は時間が限られる。上の有料のシステムよりもホテルロビーのような無料の軽微でインディヴィデュアルなシステムへと、嘗ての強制的な映画上演から個別モニターになったように変化するだろう。コックピットの技師が消え、キャビン専用に情報工学の技師が飛行する現実は些か滑稽であるが、どちらも高速度の情報処理の賜物であることに変わりない。