静岡県島田市は来秋をメドに、大井川鉄道のSL(蒸気機関車)の向きを回転させるための「転車台」を、新金谷駅近くに整備する方針を固めた。

 1976年のSL復活以来、金谷行きの列車の運行で強いられてきた、機関車の「お尻」を前に向けた状態が解消される。市は、設計費用などを盛り込んだ関連議案を、11月定例会に提出する。

 大井川鉄道は、JR東海道線と接続する金谷駅(同市)を始発に、終着の千頭駅(川根本町)まで約40キロでSL列車を運行し、利用客は年約28万人と県内有数の集客力を誇る。ただ、転車台は千頭駅にしかなく、千頭駅で方向転換すると同じ列車が次に金谷駅側を出発する際、機関車のお尻が先頭に来てしまう。

 このため千頭発の列車は、機関車の向きはそのままで側線を利用して先頭位置に移動させており、SLのお尻が前方を向いた不格好な運転を強いられてきた。結果的に、千頭駅の転車台も通常運行では出番がなく、イベントなどで活用されるだけの状態となっている。

 転車台を金谷駅側にも整備して千頭駅の転車台と合わせて活用すれば、上下線とも、機関車を前向きにして客車の進行方向先頭に付けることが出来るという。

 市によると、新転車台は金谷駅の1駅先にある新金谷駅南側の市有地などに設置し、周辺を「SL広場」(仮称)として整備する。また、観光客らが転車台を手でも動かせるよう設計する。市はSLを地元の観光資源と位置づけており、転車台の整備で更なる観光客増加につなげたい考えだ。

 2011年9月中旬までに整備し、同年10月に市が開催する鉄道愛好者や家族連れを主な対象にしたSLや鉄道に関するイベントに合わせて、転車台を稼働させる。

 桜井勝郎市長は「静岡空港の開港もあり、大井川流域の観光開発の一環として転車台を設置したい」と話している。
(2010年11月7日08時41分 読売新聞)

大鉄のバック運転も終了か~

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