【肩甲骨骨折】
肩甲骨骨折
肩甲骨骨折は比較的まれ(全骨折の1%)。多くは直達外力による横骨折
転位は少ない(肩甲下筋、棘上筋、棘下筋、小円筋に覆われるから)。好発は40~60歳代
分類
肩甲骨体部骨折、上角・下角骨折
関節窩骨折、頚部骨折
肩峰骨折
烏口突起骨折
1.肩甲骨骨体部骨折および上・下角骨折
特徴
直達外力による横骨折が多い。骨体部骨折は転位が少ない
上角骨折の骨片は上内方に転位(肩甲挙筋の牽引)
下角骨折では大円筋や前鋸筋により前外上方に転位
症状
患者は患肢内転位に保持して来院。骨折部の限局性圧痛、皮下出血
深呼吸で局所痛。筋肉内出血による腱板筋群収縮で外転障害(出血の吸収に伴い回復)
治療法
転位のないもの …三角巾、絆創膏固定
転位の大きいもの …観血的療法
合併症 肋骨骨折
鑑別 腱板損傷による外転障害と鑑別
2.関節窩骨折
特徴
直達外力 …後方より強打
介達外力 …上肢が外転位で関節窩に衝突 → 骨折線は関節窩を通り臨床上重要
症状
出血による腫脹は著明。上腕骨頭が関節窩を破壊して肩峰が突出
治療
転位の少ないもの …肩を後方へ引き上腕を上へ突き上げ整復。 外転60~80゜で固定
合併症
肩関節脱臼
3.肩甲骨頚部骨折(外科頚・解剖頚骨折)
特徴
解剖頚骨折は稀、外科頚骨折(定型的)が多い
症状
定型的 …上肢下垂、挙上不能、肩峰突出し下方は凹む、肩の丸み消失
治療
下・前・内方に転位した骨片を上・後・外方へ持ち上げ固定・2ヶ月
鑑別
肩関節前方脱臼と鑑別
4.肩峰骨折
特徴
直達外力 …多い
介達外力 …三角筋の牽引力 転位は軽微
症状
局所の圧痛、腫脹、呼吸や肩関節運動で疼痛増悪
治療
骨片直圧整復、絆創膏で肘から上腕を突き上げて固定し、三角巾で吊る
5.烏口突起骨折
特徴
単独骨折は稀。肩鎖関節脱臼を伴う。直達外力が主
症状
局所圧痛著明。上腕二頭筋短頭、烏口腕筋の収縮で疼痛増悪
治療
肘関節屈曲、前腕回内位で上肢を胸郭に固定。転位大や脱臼合併は観血療法
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