8月23日 解剖学 | WEB柔整国師対策ブログ 【寺子屋】

8月23日 解剖学

今日は脳神経についての問題でした


解説 副神経は運動性神経で延髄根と脊髄根を持つ。
延髄根は咽頭筋や喉頭筋を、脊髄根は胸鎖乳突筋や僧帽筋を支配する。


脳神経の運動枝を復習します。


動眼神経 【(運動性)+ 副交感神経 】 上眼窩裂を通る

運動線維星     

動眼神経核→上眼瞼挙筋、上直筋、内側直筋、下直筋、下斜筋
副交感神経星

動眼神経副核→毛様体神経節→瞳孔括約筋、毛様体筋
動眼神経麻痺 星

眼瞼下垂(上眼瞼挙筋麻痺)、外斜視・複視(上斜筋・外側直筋は麻痺していない)
瞳孔散大・対光反射の消失、
調節反射の消失(瞳孔括約筋、毛様体筋麻痺)


滑車神経 (運動性) 上眼窩裂を通る
上斜筋に分布.
滑車神経麻痺 星

上斜筋麻痺となると、眼球を外下方に向けられない


外転神経 (運動性) 上眼窩裂を通る
外側直筋に分布
外転神経麻痺 星

内斜視、片側麻痺は麻痺側をみるとき複視


顔面神経【(混合性)+副交感神経】 内耳孔-茎乳突孔を通る
運動線維星 表情筋、アブミ骨筋
知覚線維 星舌の前2/3の味覚(鼓索神経→舌神経)
副交感神経星 涙腺、顎下線、舌下腺


舌咽神経【(混合性)+副交感神経】 頚静脈孔を通る
知覚枝星 舌の後ろ1/3、咽頭の一部の味覚・知覚
運動枝星 咽頭の筋(茎突咽頭筋)
副交感神経 星耳下腺の分泌支配

障害 単独の障害はほとんどなく、迷走神経や副神経とともに障害を受け、舌の後ろ1/3の知覚、味覚の消失、咽頭の知覚消失、耳下腺分泌低下などがおこる


迷走神経 【(混合性)+副交感神経】 頚静脈孔を通る
内頸動静脈、総頸動脈とともに下行、右側は右鎖骨下動脈の前→食道の後ろを下行
左側は大動脈弓の前→食道の前を下行
運動線維 軟口蓋、咽頭、喉頭の筋を支配.嚥下、発声、構音に与る

ⅩⅠ  副神経 (運動性) 頚静脈孔を通る
延髄根と脊髄根(C1~5の前・後根の間から出て大後頭孔に入り延髄根と合する)
延髄根→内枝→迷走神経と合して軟口蓋、咽頭の筋に分布
脊髄根→外枝→胸鎖乳突筋僧帽筋に分布


ⅩⅡ  舌下神経 (運動性) 舌下神経管を通る
舌筋(内舌筋、外舌筋)を支配
障害 一側麻痺では、舌を前方に出すと麻痺側に偏位し、舌萎縮に伴い
構音・嚥下障害となる