8月17日 柔道整復学
今日は骨盤骨折についての問題でした
まずは解説
解説 腸骨への直達外力で骨折が起こり、骨折した腸骨翼骨片は内・外腹斜筋、腰方形筋によって上方へ転位する
骨盤の骨折の要約点
1)腸骨翼単独骨折(Duverney骨折=デュベルニー骨折)
内・外腹斜筋と腰方形筋の作用で外上方へ転位
棘果長は延長(転子果長は正常)
2)恥骨単独骨折
腫張や皮下出血は恥骨上枝骨折では鼠径部にあらわれる(男は陰嚢にも現れる)
合併症
恥骨結合離解、尿道損傷
3)坐骨単独骨折
ハムストリングスの作用により下方へ転位
4)仙骨単独骨折
単独骨折・・・横骨折 (骨折線は発生から考えて横になる=前方骨盤腔に転位することが多い)
骨環骨折・・・縦骨折
5)尾骨単独骨折
前方へ転位が多い(入り込む=直腸損傷に注意)
剥離骨折の部ではこちらを覚える!
1)腸骨稜剥離骨折 ⇒ 身体をねじる(外腹斜筋)⇒ 野球の素振り
2)上前腸骨棘剥離骨折 ⇒ 股関節最大伸展から股・膝の同時屈曲がおこった(縫工筋、大腿筋膜張筋) ⇒ 短距離のスタート
3)下前腸骨棘剥離骨折 ⇒ 大腿直筋の急激な収縮(大腿直筋) ⇒ サッカーのキック
4)坐骨結節剥離骨折 ⇒ 体幹前傾から急に股・膝を伸展(ハムストリングス) ⇒ 両下肢の急激な外転(大内転筋) ⇒ ハードル・チアリーダー
5)恥骨結合部剥離骨折 ⇒ *恥骨炎・骨膜炎との鑑別が必要