昼間はオフの今日。


布団は干した。シーツも洗った。
連日の猛暑。すぐ洗濯物は乾く。
夜の仕事まではまだ時間ある。
スッキリした青空。ゲリラ豪雨は無さそうだ。
エアコンをタイマーセットし、出かける先は…

午後2時過ぎ。真夏には普通誰もいない公園。
いるわけない。この暑さでは。
自分だけの貸し切り…(* ̄ー ̄)

…何か市内の無線が流れてきた。
スモッグ?異常高温?
でも空は青く、風も時たま吹いてくる。
気にせず冷パックのアクエリをすすり、ボールを蹴る。

リハビリ地味練の成果がちょびっとでたか?
忘れてたものが少しだけ思い出せてきたように、
ボールが落ち着きだしてくる。
まだまだ長続きは無理だけど、蹴りあげた球が踊らなくなってくる。

…調子いいかも…

ふと、視線を感じた。
リフティングしながら視界に入ってきたのは、自転車を停めて立ってるヒト。
ふむ。
ギャラリーがいるなら張り切ってやらねば(笑)

おお、調子いい!軽やかに続くではないか。
…ふと、集中切れる。
残念。
このタイミングで給水。

…ん?
ギャラリーの帽子かぶったオジサンが近づいてきた。
60は越えてるかな。
「すいません、ちょっと…」

うっ、ヤバイ?
市の公園管理の人か?
ここは運動公園じゃないから、ボール遊びは駄目だと言われるか?
公園に誰もいない時しかやらなかったし、
手頃な練習場所見つけたと思ってたのに…


「ちょっと借りてもいいですか?」
え?ボール?
蹴りたいの?!Σ( ̄□ ̄;)

予想外なリアクションに仰天。
だって見かけは高校野球の累審みたいなのに(・д・)
ボールをパスしたら、
リフティングを始めた。
おおっ!

ボールを手から落とし、一回、二回。
「む、難しいもんだな…」
…自分が初めてリフティングをした時の事を思いだした。

「久しぶりなんだよねー」
リフティングを諦めたオジサンと、向かい合ってボールを蹴ってる。
…ボールが真正面にこないけど。
オジサン、疲れてきたっぽい。
仕方ないよね。
こんな炎天下に蹴るのはシンドイはず。

「子供の頃にキーパーやってたんだよ。」
と言って、距離を取りだした。
ちゃっかり日陰の方に行くオジサン。
…まあ、いいけど(^o^;)

パントキックする気まんまんのようだ。
「今日は可愛い女の子と蹴れて嬉しいな」
…女の子…
…かわいい?…
まあ、いいか(・Θ・;)


前はM市で、
最近はS区で、
練習中に小学生から、
一緒に蹴ろうと仲間になってきた。

K市ではオジサンが…。
新たなサッカーのお友達?


オジサン、何度か蹴って、
初めてまっすぐ、いい感じのキックが飛んできた。
それに満足したか、
「ありがとうございました」
そう言って立ち去っていった。


かつてはあのくらいの年のオジサン、
いや、オヤジに、
公園で散歩犬を放されて、ボールに穴をあけられた。
そして別のオヤジには、
野球をやるからどけ、と言われた。


そんなトラウマ?があったけど、
一緒にサッカーボール蹴るなら友達だ。
オジサン、ちゃんと水分補給したかなあ。
ビールじゃ、駄目だぞ。


自分はもう少し。
かつてのように蹴り続けられるようになるまでは。
いや、
以前より蹴れるようになるために、
地味練繰り返すのみ。
    

くりす みほ





















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