身近にある幸せを幸せだと感じることは実に難しいことである。「灯台下暗し」ということわざがあるように私たちはいつも遠くにある大きな幸せを手に入れたくて仕方がない。近くにある幸せは疎かにしてしまうものである。

私はニューヨークに4泊5日で旅行に行ってきた。街を歩いてるだけで楽しい。ブルックリンの自然が豊かさとタイムズスクエアのネオン輝く街並み。駅を降りる度景色が変わるのが面白かった。ニューヨーク旅行はとても充実したものであった。しかし、2日目から白米が食べたくなった。食べたいと思い始めたら止まらなかった。ピザを食べていてもタコスを食べていても頭の中に思い浮かぶのは白米。ようやく気づいた。私は白米が好きだということに。今まで気づかなかった。おかずをバウンドさせながら白米を食べるあの幸せ。気づけなかった自分に恥ずかしさすら感じた。確かにニューヨークにもお米はあった。しかしそれは私が求めているものではない。私が好きなのは程よい甘さと粘り気があるジャポニカ米なのである。もう2度と炒飯が好き、オムライスが好きとは言わない。私が好きなのは他の誰でもない白米なのだから。