小学館の月刊ヒーローズに、細野不二彦作の懐かしのマンガ「さすがの猿飛」の新作「さすがの猿飛G」が連載中で、コミックス第1巻が発売された。私が、高校時代にハマって、アニメも見ていた作品の30数年ぶりの続編である。新作としては、2013年に、小学館文庫版として、全4巻が発売された時に、巻頭特別連載された「さすがの猿飛2013」以来のこととなる。同作は、現在は、「細野不二彦短編集2巻」でも読むことが可能。そこで、さすがの猿飛について覚書を書いてみようと思う。

 

1回目は、サンデーグラフィック(雑誌)とタイ語版の話

サンデーグラフィックシリーズは、アニメのガイドブックといった感じのもので、当時は、少年サンデーの人気作、「うる星やつら」のサンデーグラフィックが、劇場版も含めて多数、出版されていた。「さすがの猿飛」に関しても1~3巻まで3冊が発行されている。

書誌情報と各巻の表紙は、以下の通り。

1巻 昭和58年5月8日発行 ISBN4-09-101121-7 雑誌60661-21

2巻 昭和58年8月8日発行 ISBN4-09-101122-5 雑誌60661-22

3巻 昭和58年11月7日発行 ISBN4-09-101123-3 雑誌60661-23

 

1巻には、TVアニメ全69話中、第1話~第16話の解説が、2巻には、第17話~第27話の解説が、3巻には、28~37話までの解説が載っている。38話以降の解説を載せた雑誌が出なかったのは、残念だった。また、各話のゲスト声優の名前ものっていて、準レギュラーの千秋さん(レギュラーで、主人公肉丸の後輩である服部優一郎のイトコ)役が、初登場時には、クラリスやナウシカで知られる島本須美さんだったのに対して、2回目の登場以降は、玉川砂記子さんであったことなども分かる。

 

タイ語版について

1983(昭和58)年の夏休みに、タイ旅行をした時、現地で、タイ語版を売っているのを見つけた。当時は、海賊版の問題もあったものの、東南アジアでは、多くの日本のコミックスが翻訳され、出版されていた。入手した本の表紙とこぼれ話を一つ。

こぼれ話を一つ。一番右のページを見ると気が付く事がある。ホームルームのクラス表示および、級長のメガネに書いてある文字、「級長」が裏返しになっていること。これは、海外版の場合、よくある、致し方ないことなのだが、本が、日本と反対に閉じることになり、日本のオリジナル版では、コマを右から左に読んでいくのに対して、海外版では、左から右へ読んでいくことになる。そのため、コマの順番が、そのようになるように、原盤を左右ひっくり返して、裏焼きにするわけである。絵ならば、利き手が反対になったり、洋服の合わせが反対になったりする程度なので、細かく見ないと気にならないが、文字が入っている場合には、当然、反対になり、鏡文字(ハンコの文字)のようになってしまい、不自然にみえる。特に漢字を読めない人にとっては、級長の方は、気にならないだろうが、クラス表示の方は、数字もアルファベットも読めるだろうから、気になるのではないかと思ったりした。