数年ぶりの京都。
「この鳥は飛べまへんなぁ。飛べるはずがありまへん。最近はこういう絵が増えてきましたなぁ」
ある絵をみて、社長が言った。
飛べない鳥を生み出しようがない
染め屋の暖簾は変わらず凛として
暖簾をくぐった瞬間から
自ずと身体が整う。
安心して、ひとりとしての重さを差し出せるのは
そこの仕事が結界をつくっているから。
仕事というものは
ここでは美しいものだと思い出す。
ただ生きて、食べていくための手段が
なにかを通すことで
美しいものとなり、波及する。
こういうふうに生きていたいのだと
思い出す。
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日本の文化は、結界を扱う。
ある結界をつくりだす方々に
晴れの場でお召しいただく衣たち。
秋の設えで、こちらの商品を
ご覧いただけるのが、いまから楽しみです🍁