当店「べにや」が新店舗に移ってから、
よくお店に入ってきてくださるのが、着物の創り手の方たち。
その多さに、
私たちスタッフも驚いているほどです。
創り手の方がどうして売り手である私たちのところに直接やってくるのか。
それは、
お客様となるべく近いところで仕事をするため。
従来の呉服屋は、
創り手→問屋→売り手(呉服屋)
という形態が普通だった。
ところが
最近の呉服屋離れ、着物離れの風潮の中で
増えてきているのが
創り手から売り手への直接の流通。
どういった利点があるのかというと、
「創り手がお客様の声がじかに聞ける」ということ。
間に問屋が入っていると、売り手から創り手が遠いため
お客様の声が創り手に届くのは難しい。
しかし、
問屋を間にはさまないことで
お客様の声や必要としているものが創り手に反映されやすくなるのである。
「お客様が欲しいと思っているもの、必要なものをリーズナブルな値段で提供できる」
これが、この新しい形の利点。
この形のもとでは、
売り手だけでなく創り手も、誠意を持ってお客さまに対応できる。
お客様の要望に応えることは、
店にとっては一番大切なこと。
それを実現していけるように試行錯誤していければ、と感じる今日この頃です。
さて、
そんな形で知り合った帯の織元。
織元の商品へのこだわりに共感し、
お付き合いさせていただくことになりました。
そちらの帯の一つをご紹介します。
皇室でよく使われてるローブデコルテの模様に、
秋篠宮さまのご子息である悠仁さまの印である高野槙を施した格式ある豪華な袋帯。
オシドリの絵が全体に柔らかさを与えています。
こだわり貫かれた織物は、やはり違いますね。
べにや呉服店HP(京都西陣織元の帯) → http://www.beniya120.com/nishijin/index.html