みなさん、昨日放送されていた映画「パッチギ!」見ました?

プチ女将は、実は、昨日はじめてあの映画を見ました。

なんともいい映画でした。

在日朝鮮人というほぼ日本でタブー視されている題材を扱いながらも、ユーモラスなタッチで話は進み、そして根幹には若者のひたむきさがある。

凄い、というだけでは終わらず、いろいろなことを考える要素が散りばめられている映画でした。

まだの人は是非!見て下さい。


尚、この後は映画の内容に触れますので、まだ見ていない方は、見終わってから読むことをお勧めします。



「パッチギ!」という映画、基本的に喧嘩のシーンが多い。

朝鮮学校の生徒と日本の学生が犬猿の仲で、片方が仕掛ければ次はもう片方がやり返し・・・ということを繰り返している。

そして、そんな中で、朝鮮学校側の生徒が死ぬんですよね。

これは喧嘩のせいで死んだわけではないのですが、喧嘩でボコボコにされた後の事故だったので、仲間は追悼として、その敵対している集団との決闘をするんです。

このとき、そのリーダーである彼にとっては友人の死がとても大きくて、全身全霊で闘っている、という状態。


しかし、このとき、彼の子どもが生まれようとしていた。


その知らせを受けて、彼はどうしたか。

脇目もふらず、病院へ向かった。

そして、病院で赤ん坊を抱き上げ、「一緒に動物園にいこう」と言う。



彼にとって、親友の死は間違いなく大きなことだった。

そのためにリベンジに燃えていた。

しかし、それは彼の子どもの誕生に勝るものではなかった。


これは、決して 友人の死<子どもの誕生 ということではないと思う。

喧嘩をしている時点で、きっと喧嘩自体の行為は、親友自身を離れていた。 

喧嘩=親友の大切さ ではなくなっていた。

きっと、こういうこと。  喧嘩<子どもの誕生。



「平和ってなんだろう」 これは、映画の前半で主人公の友人が漏らす言葉だが、これについて考えさせられる場面だった。

私が感じたのは、


平和っていうのは幸せってこと。

幸せっていうのは、まず自分の幸せ。

自分の幸せっていうのは、大切な人の幸せがあるから。


この、「自分」と「大切な人」のつながりがずーっとつながっていけば、

それは人間の幸せなんじゃないかな、と。