ペットシッターのお世話Blog

私は免許証を警察官に渡しながら質問せずにはいられなかった。

「なぜ私が路上生活者なんですか?」

頭ボサボサであるとか、無精髭を生やしているとか、少なくとも客観的に見て、
むさ苦しい風体ではない・・・と思う。
怪しげな人相?犯罪を犯しそうな顔?いや、今までそう言われたこともないのだが・・・。

「いやですね、後ろの座席に着替えがいろいろあるのが見えましたのでね・・・」
と、警察官。

(ははあ、なるほど・・・)
私はお客様のところへお伺いする場合、車で移動することが多い。
しかも、その場合、一番上に着るウインドブレーカーは何枚も替えを用意している。

それはなるべく、お世話した時に付いた犬や猫の匂いを残さないようにするためである。 気難しい犬や、警戒心の強い猫などに特に気を配らなければならない。

せめて上着だけでも気を遣いたいのだ。
それと私自身匂いを早く覚えてもらうためでもある。

また、急な雨に対応するため、カッパの上下も欠かせない。
なんのかんのと、荷物は多くなるのだ。

(ははあ、なるほど・・・・・・じゃあなくて。そこで納得してどうする・・・)

私は警察官に、私の職業及びなぜ着替えをたくさん持ち合わせているかを説明した。

「そうでしたか」
しかし、警察官は納得したのかしていないのか、車の車検証も見せてくれと言う。

---この日はあいにくというか、ちょうど自分の車を車検に出しているところだった。
知人に車検を頼んで、替わりに代車を借りて使っていたのである。明日には返す予定なのだ。

もちろん、やましいことは何一つないので、そのことを順序立ててきちんと説明したと思う・・・。

が、話しているうちにふとサイドミラーを見ると、もう一人の警察官が鋭い目付きでナンバーをチェックしながらどこかと連絡を取っている様子が見えた。

どうやら、ナンバーを警視庁のデータベースと照会しているようである。

(なにもしてないのに、そこまでするかい)…と内心思った。

「すみません、運転手さん、トランク開けてもらえます?」
「開けても何もないと思いますよ。代車なんだから。」

私は徐々に嫌な気分になってきた。

それでも警察官に言われた通り、レバーを押してボンネットを開けることにした。

(そう言えば、ボンネットの中までは見てなかったな。中に何か入っているんだろうか。…もし変なものでも入っていたら面倒だな。大型カッターとかハンマーとか…近頃物騒な事件が起こってるしな。段ボールがあるだけでも嫌だな。いや待てよ、包丁とかチェーンソーとか入っていてもこれは何だと詮索される恐れがあるな…

私の想像は妄想へと変わりつつあった・・・。

~次回掲載未定ながら、その3へ続く?~
(本文と写真は関係ありません)