オスワリ=カーミングシグナルという意味の時も
オスワリには自分や相手を落ち着かせるカーミングシグナルの意味である場合も。
オスワリ、これは犬が普通にするポーズで、しつけをする際にもよく取り入れられます。オスワリをしていると立ち上がるまでにはワンクッションありますので、次の動作に移るまでに微妙なタイムラグがあり、交差点で信号を待つ間など、犬をより落ち着かせるという点について有効なポーズと言えるでしょう。
実際、犬がみずからオスワリをする時にはカーミングシグナルとしての意味をもつこともあります。たとえば、散歩中に向こうから知らない犬が歩いて来たとします。その犬は少々興奮していました。それに気づいた愛犬がその場で座った場合(背中を向けて座ることもある)、「そんなに興奮しないでもっと落ち着きなよ、僕は何もしないよ」と言っているのかもしれないのです。または、自分にちょっと自身がなくて、自分自身を落ち着かせているということも考えられます。シャンプーやブラッシング が嫌いなコであれば、トリミング グッズを見ただけでオスワリすることもあるかもしれませんね。
フセもカーミングシグナルの一つ
フセや何気ないしぐさ・行動がカーミングシグナルであることもあるので、愛犬をよく観察してみよう。
オスワリと同様、フセにもカーミングシグナルである場合があります。これから散歩に出かけるという時、愛犬があなたのそばで尻尾を振りながらフセをしていたら、それは嬉しくてしょうがない高ぶる気持ちを自分で落ち着けているのかもしれません。
この他、お尻を高くして遊びを誘うようなポーズ・犬や人との間に割って入る・体をぶるぶるっと振る・相手に対して自分の体の横側を見せる・横を向く・オシッコをする・シッポを振る・あくびをする・地面の匂いを嗅ぐ・口の周りや鼻先を舐める・口をくちゃくちゃする・一見その場とは関係ないことをする(転位行動)など、普段よく見かけるちょっとした犬のしぐさ・行動がカーミングシグナルであることがあります。それらの行動が見られたからといってすべてがカーミングシグナルであるということではありませんので、その時の状況や愛犬の状態などをよく観察して判断しましょう。
しぐさが犬種名になったポインター とセッター 何かに注目したり緊張した時には、耳も立ち、体全体の筋肉も緊張して、この時に片方の前脚が上がることもあります。この前脚上げポーズが習慣的に強化された犬種がポインター です。彼らは獲物となる鳥を見つけた時に前脚を上げる癖があり、それを目印にハンターは鳥の居場所を判断したのです。
同じように鳥を見つけるとフセのようなポーズをとることから、セッター と名づけられた鳥猟犬達もいます。
ちょっと面白い研究あれこれ ? 性格による行動の違い犬にはまだ未知な部分も多くあり、また人間の研究にもつながることから、彼らを対象とした研究というのはあちこちで行われています。以下にいくつか面白いものをご紹介しましょう。
人間は性格によって行動パターンというのが少しずつ違ってきますが、犬にもポジティブ傾向の犬、ネガティブ 傾向の犬というのがいるのか?性格によって行動が違うのか?ということを調べた研究者 達がいました。24頭の犬を対象に、部屋の中で犬を一人ぼっちにさせた時に分離不安があるかどうかをまずはチェック。その後、ある場所にボウルを置いた時には中にフードが入っており、別の場所にボウルを置いた時には中にはフードが入っていないということを覚えさせ、次に丁度その中間にボウルを置いた時に犬がどう反応するかを見たそうです。フードが入っていると期待した犬はポジティブ傾向で、入ってないだろうと反応した犬はネガティブ 傾向にあり、分離不安も起こしやすい、ということのようです。
ただ、この研究では対象となった犬の数がそれほど多くありませんし、そもそも分離不安には子犬の頃どう育てられたか(社会性がどの程度見についているか)、しつけがどの程度成功しているかという要素もかなり影響するはずなので、100%素直に頷けないと思うのはガイドだけでしょうか。もっとも、性格を形成するのは遺伝と育った環境ですから、そういった視点から見れば、また感想も違ってくるのかもしれませが。
ちょっと面白い研究あれこれ ? 犬に利き脚はあるか?動物にも左利き 右利きがあるのか? オーストラリア のシドニー 大学での研究によると、270頭の犬を調査した結果、左利き の犬が15%、右利きの犬が同じく15%、残りはどちらでもない(両利き?)という結果が出たそうな。
これは警察犬 など実働犬の仕事への適応性と利き脚とが関連するのか?という研究から導き出されたものということですが、これとは別に、利き腕・利き脚・利き眼というのは人間に限らず犬や猫、魚にまであるというニュースが今年の5月に「The Sunday Times」に掲載されたこともありました。それによると、犬も猫もメスは右脚をより多く使う傾向にあるというのです。
これが本当だとするなら面白い。トレーニングをする際に犬を左側につける傾向にありますが、中にはそれじゃやりにくいという犬達もいるのかもしれませんね。
ちょっと面白い研究あれこれ ? シッポとコレステロール の関係シッポとコレステロール 値。いったいそれがどう結びつくのだ?と一瞬思ってしまうことでしょう。犬が自分のシッポをくるくると追い駆ける姿は時々目にすることがありますが、そのシッポ追い駆けごっこにはコレステロール 値が関係するという、なんとも不思議な研究結果が昨年Journal of Small Animal Practiceに発表されました。
人間の場合、パニック障害 や強迫性障害 をもった人はコレステロール 値が高い傾向にあるようですが、この研究では犬の血液を調べてみたところ、よくシッポを追い駆ける犬では善玉コレステロール と呼ばれる高密度リポタンパク質 と悪玉コレステロール である低密度リポタンパク質 が高い数値を示したそうです。これによって気持ちや行動面に関連するセロトニン というホルモンに影響を与えてしまうことからシッポ追い駆けごっこにつながるのではないかと説明されていました。
であるならば、愛犬がしつこくシッポを追い駆けるようなことがあった場合、他の遊びに転化させてもうまく治らなかった時には、一度健康チェックを受けてみる必要もあるということでしょう。
ちょっと面白い研究あれこれ ? 攻撃性と関係する物質?セロトニン が不足すると別の問題を引き起こす可能性もある、というような研究のお話を最後にしましょう。行動的に健全な犬と攻撃性をもつ犬との血液を調べたところ、後者ではセロトニン の量が少ないのと同時に、別名ストレス ホルモンと呼ばれるコルチゾールの数値が高かったそうです。
人間の場合、鬱病 をもつ人ではセロトニン の量が少ないそうで、犬の攻撃性が再トレーニングで直らなかった時など、その治療方法の一環としてこの研究結果が役に立つのではないかということですが、いずれにしても問題があるからある物質が不足するのか、不足しているから問題が起こりやすいのか、それを考えると難しいところです。私達飼い主としては、犬の社会化やしつけに気を配り、精一杯努力するのが一番なのでしょう。
犬を飼うことが決まったら、さて、子犬をどこから入手するか? ブリーダー 、ペットショップ、里親 など、入手先はいくつかありますので、それぞれの特徴や、入手する時の注意点などについてご説明しましょう。
欲しい犬種が決まっているのであれば、その犬種に詳しいブリーダー から入手するのも一つの方法。
すでに欲しい犬種が決まっている場合、その犬種を繁殖 しているブリーダー から入手するのが一番の早道と言えます。犬の専門雑誌などにブリーダー の広告が掲載されていますし、ネットから検索することもできます。
広告やHP などは、どんなジャンルのものでも一見よさげに書かれているもの。写真やHP の作り、誇大広告 などに惑わされないよう実際に足を運び、自分の目で見て、話を聞き、そして判断することが何より肝要です。ブリーダー と言ってもピンからキリ。その犬種を愛し、真摯に繁殖 に取り組んでいる人もいるかと思えば、まるで繁殖 工場のごとき、犬を商売の種としか考えていないのでは?と思えるような人もいるからです。以下に、ポイントとなるところを記しておきますので、チェックしてみてください。
犬達の生活場所が清潔に保たれているか
犬舎が不衛生であったり、犬達が妙に汚れたままであったりするのは、病気予防に対する意識が低いと思われても仕方ないでしょう。
子犬ばかりでなく、母犬や高齢犬の世話も行き届いているか
悲しいことですが、子犬が産めなくなった母犬や、高齢となった犬の世話がぞんざいになっているようなブリーダー も中にはいます。こうした人は本来ブリーダー とは呼べないと思いますが。
犬に対する知識はもちろん、その犬種についての知識が豊富か
犬種によっては、より気をつけて世話をしたいようなこともありますので、そうしたアドバイスがきちんとできるか。こだわりのあるブリーダー ですと、同じ犬種を長く愛するものです。が、ときに流行だからと扱う犬種をころころ替えるような人もいます。こうした人はあまりお勧めできません。
マイナスの情報もきちんと話してくれるか
人間も犬も完璧なものは存在しません。長所 もあれば、短所 もあるもの。あまりにいいことしか話さないというのは、ガイドとしては少々信用を欠きます。その犬種の欠点や、遺伝性疾患などについても必要な情報はきちんと伝えてくれる人かは大事です。
子犬の社会化に取り組んでいるか
生後3週齢~生後3ヶ月くらいまでは、周囲の環境、人や他の動物などさまざまなものに対する適応能力を身につける、子犬にとって最も大切な社会化適期となります。この時期の育て方が、後の成長や性格形成に大きく影響しますので、社会化に真面目に取り組んでいるブリーダー がベストです。
後の相談に気軽に乗ってくれるか
特に初めての子犬育ては、わからないことや悩みもつきもの。そうした相談に、気軽に乗ってくれる人だとなおいいですね。
動物取扱業の登録を受けているか
2006年6月から、改正「動物の愛護及び管理に関する法律 」により、ブリーダー は動物取扱業としての登録と、動物取扱責任者の配置が義務付けられています。
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