ある犬の足跡 第7回 「涙涙の話ではないけれど、」 東京都動物愛護センター多摩支所より動物保護団体「ハッピーラブズ」に保護され、その後2009年7月5日ハッピーラブズから大西家に譲渡されました。 普段から小さい子供に何されても全然怒らないし無駄吠えも無い、とてもおっとりとした性格。 一軒屋を建てたら大型犬と一緒に暮らしたかったという大西さんの夢の中でぶ~ちゃんは自由にのんびりと暮らしています。 「涙涙の話ではないけれど、」 【飼い主】 大西 邦泰さん(37歳)会社員 カオリさん(36歳) うたちゃん(4歳) 【飼い犬】 ぶ~ちゃん(推定6~7歳メス) 犬種:ラブラドールレトリーバー 保護された犬を飼うというのは、なにも特別なこととして捉えなくてもいいのではと思うことがよくあります。 確かに、犬達が捨てられ、処分されたりするのはとてもかわいそうな話だし、それを保護して飼うというのはとても感動的な話です。 でも、だからといって、保護された犬がペットショップで買った犬達とはまったくちがう近寄りがたい存在になっているかというと、そうではないように思えるのです。 実際に保護団体から譲渡された犬達が普通に飼い主さんたちと一緒に暮らしているのを取材させてもらうたびに、そんな様なことを考えてしまいます。 今回取材したラブラドール・レトリーバーの「ぶ~ちゃん」もそうでした。その姿は保護されたかわいそうな犬だね…というよりも家族の一員として生活している普通の犬だったのでした。 飼い主の大西さんは言います。 「えっと…うちは特別な話なんて全然ないですよ。しいて言えばすごく食いしん坊って話くらいですかね…。うちに来てからも皆が家を留守にしている間ハムスターの餌を1kgまるごと食べたり、アルミホイルを食べてしまったり……。もうエピソードは食べ物についてしか出てこないですよ。はははは」 保護犬を迎えた理由は、別に良いことをしようと格好を付けた訳でも何でもなかったと大西さんは付け加えました。 「ただ処分される犬が沢山いるのならその子達の一匹でもいいから助けてあげられればいいなと思っただけです。特別なことをしている意識はありませんでした」。そう言いながら少し照れる大西さん。取材中も近くで4歳になる長女のうたちゃんが、ぶ~ちゃんに抱きついて遊んでいます。「いつもこうして、うたと遊んでくれていうんです。飛びつかれても怒らないし、面倒見のよいお姉ちゃんですね。うたもぶ~ちゃんが大好きです」。窓から入る初夏の風がのんびりと暖かく、私達の間をすーっと通り過ぎていきました。 フィラリアって何? 夏が近づく5月ごろから動物病院に行かれると、フィラリアの予防についてのポスターを見たり、説明を聞いたりという機会が多くなります。 でも、「なんだか良く分からない」という方も多いはず。そんな方のために、今回はフィラリアについてご説明します。 →フィラリアの記事はこちらでも紹介しています。 フィラリアとは? 「フィラリア」は寄生虫の名前です。 犬が蚊に刺されて感染する心臓の寄生虫です。人間も蚊に刺されると感染するのですが、血液成分の一つで兵隊さんの役目をしている白血球がやっつけてくれるのでフィラリアは人間の体の中で成長することはできません。 しかし、犬の白血球さんはなぜかフィラリアとお友達なので、やっつけてくれないのです。 蚊から犬の体に引っ越してきたフィラリアの幼虫(第三期幼虫といいます)は犬の体の中を成長しながら自由に移動して、大人になる頃心臓にたどり着き、そこを我家に決めて子供(ミクロフィラリアといいます)を産み始めます。 この子供が一度蚊に吸われることで感染子虫である第三期幼虫に成長するのです。大人になったフィラリアはそうめんほどの太さで長さは15~20cmほどもありますから、心臓がフィラリアのお家になってしまうと血液の通り道がなくなってしまいます。 そして様々な症状から死に至るのです。予防しなければ感染してしまう恐ろしい病気です。 フィラリアになるとどうなるの? 「フィラリアになる」というのは、フィラリアの親虫が心臓に住み着いてしまうことを言います。 前述の通り、心臓がフィラリアのお家になってしまうと血液の通り道は狭くなってしまいます。犬は汗をかけませんので体温調節は呼吸だけで行います。冷たい空気を肺の中にいれて血液を冷やすのです。 体を冷やす為には冷たい血液を体中に送る必要がありますから、心臓がたくさん働かなくてはなりません。血液の通り道が狭くなってしまうと、心臓は道が広かったときと同じ量の血液を送るために、もっとたくさん働かなくてはならなくなるのです。 この心臓への負担が大きくなって呼吸困難になったり、お腹や肺に水が溜まってしまったり、狭い道を無理やり通るために血液中の赤血球が壊れてしまい、赤い尿が出たりするのです。そして多くの場合、犬は死亡します。 フィラリアの検査はどうして必要なの? もし、フィラリアに感染している犬にフィラリア予防薬を飲ませてしまうと、心臓に住んでいる大きな親虫が一気に死んでしまうので、親虫の死体がつっかかって血流が止まり(その他にもたくさんの理由があるのですが)結局犬が死んでしまいます。 去年はちゃんと薬を飲ませていたとしても、飼主さんの見ていないところでちゃっかり「ぺっ」とやって飲んでいないかもしれません。 最後に薬を飲ませたより後に蚊から引っ越してきたフィラリアがいるかもしれません。予防薬の威力に耐えて生き残ったフィラリアがいるかもしれません。そういった可能性に備えて、検査が必要になるのです。 検査しないで薬を飲ませたら? 「去年の飲ませ忘れがあったからもう飲ませちゃったわー」というのは、命がけのフィラリア検査をしたという意味です。愛犬が生きていればフィラリアに感染していないということなのですから…。 飲ませ忘れがあるということは感染の可能性が高いということなのですから、絶対に前述のような軽い気持ちで愛犬の命を脅かすことのないように、投薬前には検査をしてもらってください。 飲ませ忘れがある場合は、いつもより詳しい検査をする必要がありますのでお金も余分にかかります。しかし、この料金は飼主としての義務を怠って愛犬の命を危険にさらした罰金なのですから、甘んじて受け入れざるを得ないのは当然です。 フィラリアの予防方法は? フィラリア症は、予防しないと生命にかかわる重大な病気です。 どのように予防するかというと、フィラリア症の媒介となる蚊の出現にあわせて、予防薬を毎月1回飲ませる事で行います。予防期間は、その地域の平均気温によって若干異なりますが、通常は蚊の発生後1ヵ月から蚊が見られなくなった後、1ヵ月まで月1回投薬します。前年度にフィラリア予防薬を投与していても、春に血液検査をしてフィラリアを確認することも必要となります。 フィラリアの薬とは…? その選び方は? フィラリアの薬とは体内に入ってしまったフィラリアの幼虫を駆虫するためのお薬です。一般的に予防薬と言われていますが、正確には予防薬ではなく駆虫薬なのです。 予防薬には、フィラリア駆虫だけに効果のあるもの、お腹の寄生虫まで駆除できるもの、ノミやダニの成長を妨げる効果も合わせているものなど、種類もいろいろです。 値段で決めるのではなく、飼育環境に適したお薬を選んであげてください。 また、犬にお薬を飲ませる飼主さんの良い練習の機会にもなります。唸られたり牙を剥かれたり逃げ出されたりするのは飼主さんがなめられている証拠です。「飲ませられないの」と怠けて諦めることなく、投薬できるようになってください。 フィラリアになってしまったらどうするの? まず始めに、飼主として最低の事をしてしまった事実を受け止めて猛烈に後悔し、病気にさせた愛犬に心から謝って海より深く反省し、今後一切ケチらず怠けないことを誓ってください。 ここまでできたら次は行動に移ります。 感染の重さ、症状の種類や重さ、犬の体型や年齢、検査した日の季節などによって適した治療方法は異なります。 【若くて元気な場合】 若くて元気で検査するまで感染していることに気が付かないくらい症状がなければすぐに親虫の駆除をするための注射を勧められるかもしれません。 この場合には注射は2回受ける必要があります。途中の健康状態を獣医師がよく観察する為に入院することになるかもしれません。 【体調が悪い場合】 老齢であったり、他に体調を崩していて食欲や元気がなくなるような症状があれば(前述した腹水、胸水、肺水腫、血色素尿など)親虫の駆除を後回しにするか諦めて、症状に対する治療を行うことになるでしょう。 この場合は、フィラリアが自然に死んでいなくなる日が来るのを待つことになります。運良く後回しにできれば、症状がなくなって元気も食欲も元通りになってから親虫の駆除を行えるかもしれません。 【治療終了後は…?】 どんな治療を行ったのであれ、治療が終わったら感染していなかった頃に戻れるのでしょうか? とんでもありません。フィラリアのお家に一度でもなってしまった心臓はビックリするくらい傷んで弱くなってしまっています。 治療が終わってからも心臓がなるべく働かなくて済むように、興奮したり暴れたりすることのない穏やかな生活をしなければなりません。「でもうちの子は…」と思うことは禁止です。今後一切怠けないことを誓ってしまったのですから、「できない」という言葉は二度と使えません。 予防をぜひしてください! このように、フィラリア症に感染してしまうと長期にわたり犬は苦しみ、飼主さんの苦労と出費は続きます。こうならない為にフィラリアの予防をする必要があるのです。 「家の中で飼っている」ことは予防をしなくて良い理由には全くなりません。 あなたは家の中で蚊に刺された事が今まで一度もなかったと言い切れますか? そしてこれからも絶対にないと言い切れますか? 他でもない飼主のあなたが明日、外から蚊を連れて帰ってくるかもしれないのです。 愛犬の命は飼主さんの気持ち一つでどうにでもなるのです。大切な愛犬のためにも、ぜひフィラリア予防を行ってください。
獣医師
斎藤明徳先生
神奈川県川崎市・さいとう動物病院院長。愛犬・ゴンちゃんのオーナーでもある犬好き先生だ。「炎天下の連れ歩きは危険。夏場は特に熱中症に気をつけてあげてください」
ベテランオーナー
倉持秀美さん
オーナー歴6年、年に2~3度はわんこと旅行へ出かけるわんこ旅行のベテラン。「ひとりひとりがきちんとマナーを守れば、犬連れOKの施設ももっと増えるはずだと思います」
お出かけのスケジュールが決まったら、さっそく準備を開始!ペット連れ旅行は、一にも二にもしつけが肝心だ。基本的な命令はきちんと守れるように、念入りに訓練しておこう。車や人ごみに慣れる練習も忘れずに!
旅行中はわんこにとって、楽しいことや驚きの連続。興奮するあまり、ちょっと目を離したスキに飼い主のもとを離れてしまうことも。旅行先で迷子になってしまったら、見つけるのは至難のワザ。楽しいスケジュールを台無しにしないためにも、必ず迷子札を用意しよう。「すぐに連絡してもらえるよう、携帯電話の番号を記しておくと安心です」(倉持さん)。不意の失踪に備え、迷子札は旅行中、ずっとつけておくのが鉄則。
アウトドアだけではなく、宿でもほかのペットが落としていったノミやダニをもらう可能性がある。愛犬をノミ・ダニから守るのはもちろんだが、公共の場に持ち込まないのもマナー。駆除と予防はきちんとすませていこう。また、感染症や伝染病の予防接種も不可欠だ。「狂犬病や混合ワクチンの予防接種は当然ですが、注意したい病気は地域によっても異なるので、ノミ・ダニ対策とあわせて獣医さんに相談してみてください」(斎藤先生)。ちなみに、予防接種は免疫ができるまで2~3週間は必要。
ペットOKの宿といっても、宿泊設備や食事方法など、決まりごとはさまざま。「宿によっては予防接種証明書の提示を求められることもあります。予約を入れる際に用意するものなどを確認しておくのが鉄則です」(倉持さん)。
“まて”や“すわれ”などの基本的なしつけは、確実にマスターさせよう。公共の場でコントロールできなければ、多くの人に迷惑をかけることに。身につかないうちは、旅行を先延ばしにする決断も必要だ。「発情期に入った女のコも、たくさんのわんこが集まる場所に連れ出すのは問題。旅行は自粛を」(斎藤先生)。
宿のお部屋や車内を汚さないためにも、出発前には念入りにブラッシングしておこう。「シャンプーは意外と体力を消耗するので、どうしても洗いたい場合は3~4日前までにすませておくことをおすすめします」(斎藤先生)。
病気やケガをしたとき、人間のようにすぐに病院が見つかるとは限らない。前もって滞在中にかけこめる動物病院を探しておくと安心だ。このとき、診療日も忘れずにチェックしておこう。宿のほうで紹介してくれることもあるので、予約の際に確認してみるといい。「小さなトラブルなら自分で処置できるかもしれないので、もしものときに相談できるように、かかりつけの病院の連絡先を控えておくと万全です」(斎藤先生)。
人間と同じで、車に乗り慣れていないわんこほど車酔いしやすい。そんなわんこをいきなり長距離ドライブに連れ出すのは過酷。「車酔いはたいていの場合”慣れ“で治ります。最初は5分程度のドライブから、少しずつ距離をのばして、車に慣れさせてあげましょう。日頃から犬が喜ぶ場所に車で連れて行ってあげるのもいい方法。病院に行くときにしか乗せないと、”車=痛いところに行く“とインプットされ、車に乗ることすら嫌がるようになるコも。”車に乗ると楽しいことが待っている“と思うようになれば、自然と車が好きになってくれるはずです」(斎藤先生)。それでも慣れないコは、獣医さんに相談して、酔い止めの薬を処方してもらう方法もある。
宿によっては、わんこ用の特別料理を出してくれる場合もある。旅行気分を満喫するためにもぜひ利用してみたいが、肝心のわんこが食べてくれないことも。「どんな場合でも、食べ慣れているペットフードやおやつは、期間分持っていきましょう。食器が変わると食べられないというコもいるので、念のためいつもの食器も持参すると安心です」(斎藤先生)。休憩時の水飲み用の食器も忘れずに準備したい。水は水道水でOKなので、ペットボトルにいれて多めに用意しよう。飲み水はもちろん、オシッコを流すのにも使える。足りなくなったら、途中で補給を。
旅行先でわんこが落ち着かないのは、自分の居場所がわからないから。いつも使っているマットやシートを持っていき、滞在先では真っ先に”安心できる場所“を作ってあげよう。トイレも、いつものものを、同じように設置すること。「旅行だからといって新しいものを用意すると、かえって混乱するので要注意です」(倉持さん)。
■ 散歩&車内 ■
迷子札 旅行中は首輪につけてずっと装着しておこう リード 公共の場に連れ出すときは不可欠
トイレグッズ ビニール袋、新聞紙などは多めに持参しよう ゲージ ドライブ中はこれにいれておくのが基本 ドッグフード いつもの食事が安心。小分けにしておくと◎
おやつ 言うことをきかせたいときにも重宝する 水 飲み水のほかトイレ処理にも。水道水でOK
あしふきタオル わんこを車内や建物内にいれるときに
■ 宿で ■
食器 ほかの食器では食べないというコは忘れずに マット・ヘッド 使い慣れたものを用意して、居場所を確保
トイレシート 宿の室内に。そそうをしたときにも使える ブラシ・コーム 宿の室内に。そそうをしたときにも使える
消臭スプレー トイレの後始末や退室時のにおい消しに 粘着ローラー・ガムテープ 部屋に散ってしまった抜け毛の掃除に便利
新聞紙 トイレ処理や汚れ防止にも。多めに持参を ウェットティッシュ ちょっとした汚れも手軽に拭けるので便利だ
トイレットペーパー トイレの処理や汚れ拭きなど、何かと使える タオル類 雨に濡れたときや、そそうの処理にも重宝 シーツ ソファやベッドを覆っておけば、汚れ防止に
ビニール袋 トイレ処理の必需品。多めに用意しよう 雑巾 部屋の備品についた鼻あとなどを拭きとろう
■ その他 ■
常備薬 滞在期間分より少し多めに持っていくと安心 ホームドクターの連絡先 急病のとき、すぐに相談できると心強い
予防接種証明書 宿によっては提示を求められる場合もある レイン・ウェア 雨に濡れると疲労が倍増。雨降りに備えよう
ペット
斎藤明徳先生
神奈川県川崎市・さいとう動物病院院長。愛犬・ゴンちゃんのオーナーでもある犬好き先生だ。「炎天下の連れ歩きは危険。夏場は特に熱中症に気をつけてあげてください」
ベテランオーナー
倉持秀美さん
オーナー歴6年、年に2~3度はわんこと旅行へ出かけるわんこ旅行のベテラン。「ひとりひとりがきちんとマナーを守れば、犬連れOKの施設ももっと増えるはずだと思います」
お出かけのスケジュールが決まったら、さっそく準備を開始!ペット連れ旅行は、一にも二にもしつけが肝心だ。基本的な命令はきちんと守れるように、念入りに訓練しておこう。車や人ごみに慣れる練習も忘れずに!
旅行中はわんこにとって、楽しいことや驚きの連続。興奮するあまり、ちょっと目を離したスキに飼い主のもとを離れてしまうことも。旅行先で迷子になってしまったら、見つけるのは至難のワザ。楽しいスケジュールを台無しにしないためにも、必ず迷子札を用意しよう。「すぐに連絡してもらえるよう、携帯電話の番号を記しておくと安心です」(倉持さん)。不意の失踪に備え、迷子札は旅行中、ずっとつけておくのが鉄則。
アウトドアだけではなく、宿でもほかのペットが落としていったノミやダニをもらう可能性がある。愛犬をノミ・ダニから守るのはもちろんだが、公共の場に持ち込まないのもマナー。駆除と予防はきちんとすませていこう。また、感染症や伝染病の予防接種も不可欠だ。「狂犬病や混合ワクチンの予防接種は当然ですが、注意したい病気は地域によっても異なるので、ノミ・ダニ対策とあわせて獣医さんに相談してみてください」(斎藤先生)。ちなみに、予防接種は免疫ができるまで2~3週間は必要。
ペットOKの宿といっても、宿泊設備や食事方法など、決まりごとはさまざま。「宿によっては予防接種証明書の提示を求められることもあります。予約を入れる際に用意するものなどを確認しておくのが鉄則です」(倉持さん)。
“まて”や“すわれ”などの基本的なしつけは、確実にマスターさせよう。公共の場でコントロールできなければ、多くの人に迷惑をかけることに。身につかないうちは、旅行を先延ばしにする決断も必要だ。「発情期に入った女のコも、たくさんのわんこが集まる場所に連れ出すのは問題。旅行は自粛を」(斎藤先生)。
宿のお部屋や車内を汚さないためにも、出発前には念入りにブラッシングしておこう。「シャンプーは意外と体力を消耗するので、どうしても洗いたい場合は3~4日前までにすませておくことをおすすめします」(斎藤先生)。
病気やケガをしたとき、人間のようにすぐに病院が見つかるとは限らない。前もって滞在中にかけこめる動物病院を探しておくと安心だ。このとき、診療日も忘れずにチェックしておこう。宿のほうで紹介してくれることもあるので、予約の際に確認してみるといい。「小さなトラブルなら自分で処置できるかもしれないので、もしものときに相談できるように、かかりつけの病院の連絡先を控えておくと万全です」(斎藤先生)。
人間と同じで、車に乗り慣れていないわんこほど車酔いしやすい。そんなわんこをいきなり長距離ドライブに連れ出すのは過酷。「車酔いはたいていの場合”慣れ“で治ります。最初は5分程度のドライブから、少しずつ距離をのばして、車に慣れさせてあげましょう。日頃から犬が喜ぶ場所に車で連れて行ってあげるのもいい方法。病院に行くときにしか乗せないと、”車=痛いところに行く“とインプットされ、車に乗ることすら嫌がるようになるコも。”車に乗ると楽しいことが待っている“と思うようになれば、自然と車が好きになってくれるはずです」(斎藤先生)。それでも慣れないコは、獣医さんに相談して、酔い止めの薬を処方してもらう方法もある。
宿によっては、わんこ用の特別料理を出してくれる場合もある。旅行気分を満喫するためにもぜひ利用してみたいが、肝心のわんこが食べてくれないことも。「どんな場合でも、食べ慣れているペットフードやおやつは、期間分持っていきましょう。食器が変わると食べられないというコもいるので、念のためいつもの食器も持参すると安心です」(斎藤先生)。休憩時の水飲み用の食器も忘れずに準備したい。水は水道水でOKなので、ペットボトルにいれて多めに用意しよう。飲み水はもちろん、オシッコを流すのにも使える。足りなくなったら、途中で補給を。
旅行先でわんこが落ち着かないのは、自分の居場所がわからないから。いつも使っているマットやシートを持っていき、滞在先では真っ先に”安心できる場所“を作ってあげよう。トイレも、いつものものを、同じように設置すること。「旅行だからといって新しいものを用意すると、かえって混乱するので要注意です」(倉持さん)。
■ 散歩&車内 ■
迷子札 旅行中は首輪につけてずっと装着しておこう リード 公共の場に連れ出すときは不可欠
トイレグッズ ビニール袋、新聞紙などは多めに持参しよう ゲージ ドライブ中はこれにいれておくのが基本 ドッグフード いつもの食事が安心。小分けにしておくと◎
おやつ 言うことをきかせたいときにも重宝する 水 飲み水のほかトイレ処理にも。水道水でOK
あしふきタオル わんこを車内や建物内にいれるときに
■ 宿で ■
食器 ほかの食器では食べないというコは忘れずに マット・ヘッド 使い慣れたものを用意して、居場所を確保
トイレシート 宿の室内に。そそうをしたときにも使える ブラシ・コーム 宿の室内に。そそうをしたときにも使える
消臭スプレー トイレの後始末や退室時のにおい消しに 粘着ローラー・ガムテープ 部屋に散ってしまった抜け毛の掃除に便利
新聞紙 トイレ処理や汚れ防止にも。多めに持参を ウェットティッシュ ちょっとした汚れも手軽に拭けるので便利だ
トイレットペーパー トイレの処理や汚れ拭きなど、何かと使える タオル類 雨に濡れたときや、そそうの処理にも重宝 シーツ ソファやベッドを覆っておけば、汚れ防止に
ビニール袋 トイレ処理の必需品。多めに用意しよう 雑巾 部屋の備品についた鼻あとなどを拭きとろう
■ その他 ■
常備薬 滞在期間分より少し多めに持っていくと安心 ホームドクターの連絡先 急病のとき、すぐに相談できると心強い
予防接種証明書 宿によっては提示を求められる場合もある レイン・ウェア 雨に濡れると疲労が倍増。雨降りに備えよう
ペット