犬はよく「家族の一員」といわれていますが、飼い主の方が本当の愛犬のことをどれほど知っているのでしょうか?


犬の機能や本能そして人間との関係の経緯を、まず知ることが、「しつけ」を行うまでの基本です。


意外と知られていないのは、動物学的に、犬を調べた方は数少ないということです。


これは、人間と食物連鎖をしていないのが主な理由です。一方で食物連鎖する牛、豚、鶏などは世界規模で国家予算を投じて研究されています。


犬は、よく狼から分派して人間と住むようになったといわれていますが、最近では、狼とは全く別ではないかと考えられています。


その理由は、犬本来の人間の傍にいて、パラサイトのように生きていく動物と単独行動で生きる狼は決定的な違いがあるからです。


その意味において、犬の本能の特徴的なものに「危機回避本能」があげられます。

一般的に下記の3つが犬の本能といわれています。


(1)捕食本能

(2)生殖本能

(3)危機回避本能


(1)と(2)は誰でも理解できると思いますが、(3)の本能は、犬が人間と一緒に住み始めたときから、有している本能です。


犬は生来的に、何か人間や犬に攻撃的な事象が発生すると、人間と協力してそれを解決または回避する行動をとる遺伝子が組み込まれている。


また、最近の研究で判明してきたことに


犬の脳の発育とそのレベルがあります。


犬の脳は、生まれてから16週令(約4ヶ月)で、およそ80%が出来上がってしまいます。

その時に、社会化(人間や他の犬とどう関わっていくのか・人間社会で生活していくための体験など)を経験させることが、大切です。


この時期に、家の中だけで、孤立した生活をしていると、どうしようもない犬になってしまう可能性が極めて高くなります。


最近では、ブリーダーが生ませるだけの目的で、母犬を管理していたりするので、母犬が仔犬を教育できないことも見受けられます。


また、ペットショップでは、8週令程度の仔犬を中心に販売しているのが(小さくて可愛いという理由)少なくなく、母犬から引き離されていて、社会化ができないケースも多く見受けられます。


その結果、毎年20万頭の犬が、保健所に持ち込まれ、殺戮処分されているが、その理由の第一位は「しつけができなくて手に負えない」からということに繋がっているのです。


以上のように見てくると、現在の悲惨な状況は、起こるべくして起こっている結果であることが良く理解できるので、


飼い主になられる方には、小さくて可愛い子犬を手に入れたいと思えば、自分が母犬の代わりに16週令までの間、社会化を教えることが必須ということを理解して欲しいと思います。


それをきちんと伝えるのはペットショップの大きな役割と思うのですが、如何でしょうか?