もし家族がコロナウィルスに感染したらどうしますか?
仕事柄もあり、家族にも迷惑をかけたくないので職場と家とたまの買い物だけの生活をずっと続けているワタシ。
週明けには毎回抗原検査をして暮らしています。
職場でも家庭でもできる限り手洗い消毒も徹底してきました。
そんな4人家族のフツーの兼業主婦の話です。
15日の発熱外来での診断↓
家族と職場のためにPCR検査まで受けたワタシ。
限りなくホワイトでした。
しかし…惨劇はそこから始まります。
17日仕事に行く前に抗原検査…。
液体をポタポタ落とすとみるみる反応が出るのでいつも娘がおもしろそうに見ています。
ワタシももう何回もしてるので慣れてきてほーらな…って思ってたら、
「まま!なんかいつもと違う!やばいで。
なんか全部ピンクになったと思ったら線が2本出とるでっ」
ウッソ
まさかの陽性がでましたー
Tのとこ、めっちゃ濃いくない?
Tーッ!(←もうすでに時代遅れ)
…黒確定です。(母娘内ではコロナ感染をいつもオセロの色で表してました。)
↑10日ぶりくらいの本日1回目の更新です。
4人分のお弁当も作り、パパは出勤し、のんちゃんを部活へ送り出す直前の出来事でした。
この日は出勤前にのんちゃんがお盆間持ち帰った楽器を学校へ持っていく予定もありました。
無理やん?
そこから、まずは出勤してしまったパパ、自分の職場、中学校、自分の病院とのやりとりで大パニックになりました
ワタシはもう陽性に間違いないけど、また病院へ行き確定診断を受けることとなりました
パパは職場から引き返し、娘は中学生になって初めての夏休み、楽しみにしていた部活にも濃厚接触者なので行けなくなりました。
病院から帰宅以来自室に自分を隔離状態にした母のワタシ…。
そしてそのあと時間差で襲ってきたのは1番恐れていた家庭内感染です…。
第2走者として翌日ワタシの陽性の後を追っかけて発熱したのはやはり高校生息子でした…。
「母さんのせいでごめんな…」
そう言うと
「ええで〜気にせんで。熱がこれだけあってコロナちゃうかったら逆になに?って感じやったから。」
そーゆーゆる〜い息子。
帰宅部の息子にも夏休み後半には新学期の体育大会の練習や課題のインタビューなど友人とも約束があったのに。
観たい映画もあると言ってたのもあります。
ほんまに、ごめん
しかし息子よ、キミのゆるふわなところにたまに(たびたび?)イライラするけどそこがキミのいいところです。
ワタシが最初に発熱した時もよく熱を出す常習犯の母と息子ならではの辛さの共有ができるので、何度も様子を見にきてくれたりエアコン調節してくれたりアイス枕を届けてくれたり。
不器用なのにのんちゃんと同じぐらい気にかけてくれていました。
残念なのは息子は体質もワタシとそっくりで感染症にめっぽう弱い
そこまで「密」にしてなかったのになー。まあ家庭内のノーマスクはもう「密」ってことよね
というか、家庭内でマスクしてるお宅聞いたことないしな。あるんかな?
17日は母陽性、さらに19日は高校生息子の陽性でさらにまた待機期間が伸びた濃厚接触者のパパとのんちゃん
パパは仕事で引き継ぎがあるのに…そんな時期になんてことだ…
…と、頭を抱えながらも陽性にほぼ確定してる息子を病院へ連れて行き、検査を受けさせ薬ももらってきてくれました
その時もとんでもないトラブルに見舞われたわけなんですがトラブルにパパはゲキオコ
それはまたの機会に。
時間指定の発熱外来なのに病院でも多数の発熱患者さん。ほぼ全員陽性っぽかったそうです。田舎なのにすごい数です
■白組■
家事能力0、自分勝手で感染対策に無頓着パパとしっかり者だけど13歳の娘
■黒組■
ふわっとしていて空気みたいな高校生息子とやかましくしっかりした母のワタシ
そこからはそれぞれの組にわかれて2人ずつ二人三脚となりました。
だいたい、白組2人だっていつ症状が出るかわかりません。
白組??どうなん??…みたいなギリギリのところでの闘いです。すごい緊張感だと思います
そばに住んでいる義母もちょうど直前に罹患して療養期間が明けるかどうかの時期。
まあ、高齢でもあるので何かしてもらうような状態ではありません。
そんな緊迫した状況のなか文句ひとつ言わず誰よりも勇敢で前向き、心が折れそうになる母を、最後まで支えてくれた、13歳の娘。
パパも最初は仕事のことで途方に暮れる…。
だって、リモートワークなんて程遠い昭和レトロな会社勤のパパ。
でも、規則に則っていかないと他の社員の方にも迷惑がかかるのもあり板挟み。
コロナ禍だと言うのに正直休むことをよく思わな人もいますよ。逆に来られても嫌がるのにね。
パパの会社はそういう感じです。
案外そんな会社も多いんじゃないかなーなんて思います。
そんな中、いつものように自分勝手満載のオンパレードでしたが、のんちゃんの相棒として頑張らざるおえない状況に
みなさん想像してみてください…。
家庭のある方はいつも家事をされている方が、ご自分がまたは旦那様や奥様がコロナに1番に感染した状態を。
天岩戸に天照大神が閉じこもった状態を(笑)
娘には私のことを日本神話に例えてそう話しました。こうなったら少しでも状況を明るくするために明るく例えるしかありません
のんちゃんが食事を運んでくれる時に「お地蔵さんにお供えしてるみたい」だと言うので、どうせなら天照大神がいいわよ!って思いまして。
とてつもなくカオスで悲惨な状況になるは簡単に想像できるでしょう
小さい頃から料理を教え、母のすることは全て真似してきたのんちゃんだから母の代わりを務めることができたと思っています。
その姿はナイチンゲールでしかありません。
洗濯物を干したり取り込んだり。ベランダで窓越しに1日2回だけしか会えないナイチンゲール(…と、天照大神異色の組み合わせ。)
母のワタシが発熱した14日から緊張は始まり、自室で本気の隔離生活となってからはパパと相談して食事を作り、毎食運んでくれました。
電話越しやメッセージで感染対策を教えました。
自分自身を守るための最低限です。
自分だっていつ感染するかわからないのに、洗濯したり掃除したり。感染対策したり。時にはいい加減なパパをたしなめたり。
お子さんがおられる方はどうか想像してみてください。
ご自分がコロナに感染して部屋から出られない。
自分が陽性、子どもは陰性。
何もできない、何もしてやれない。
出て行ったら感染させてしまうリスクしかありません。
こうやって笑いを交えて書いていますが、はっきり言ってそこには涙しかありません
限りのある病気でこんな「ぬるい」こと言ってたらキリがありませんが。
突然降りかかった隔離の世界。コロナに感染して重症化すれば亡くなるパターンだってあります。
決して甘く見てはいけません。
始まった当初は肉体的にも精神的にもダメージが大きかったです。新米とはいえ仕事もいけません。本当に申し訳ないしかない…。
家庭内感染は小さなお子さんがいらっしゃったら生活を別にするには到底難しいですよね。
そうなったら割り切って諦めるしかないと思います
そんな中でたくさんの皆さんががんばっておられます。
でも、娘は中学生。
自分の生活があります。
母に強引に付き合わせるわけにはいきませんし、娘の免疫力と力を信じるしかありませんでした。
加えて娘の相棒は感染対策とは程遠く不用意に隔離部屋の扉を開けて入ってくるような無茶でお手伝いおじさん状態のパパなんですから
一人で闘ってるのと同じです。
母のワタシにできることは、うつさないよう「とにかく部屋から出ないこと。自分の使った後はまずは一回消毒すること」でした。少しでも娘の危険を減らしたい。
息子が感染してからはさらにその出番が重要となったわけのですが。
あとはラインで通話したりメッセージを送り合ったり。
ビデオ通話しながらご飯を食べることを思いついてからはお互いに少し気持ちも楽になりました。
LINEさんには本当に助けてもらいました
でも、寂しいからとお互い電話が切れない時もたくさんありました。特に夜寂しくなって連絡があり、通話しながら寝てしまったり。
そんな状態でした。
体調が回復してきた発症5日目からはメモリー機能と頭をフル回転させてあと5日をどう乗り切るかを考えました。
隔離生活に足りないものや食材、あとどれくらい買っておけば24日までなんとかなるか相談しました。
ワタシの住む地域では濃厚接触者は必要最小限の短時間の買い物は許されているとのことで、買ってきてもらいました。
田舎すぎて都会みたいにネットスーパーなんてないからね。都会の方が本当に羨ましい。
宅配してもらえればどんなに楽だったろう。
「ウーバー」とかテレビドラマの中の世界ですからっ!
こちらではせいぜいコープの個配くらいのもんです。それも我が家はやってないので😅
基本自分で見て献立を立てながら買うタイプです。
コロナになったからって食品などは希望しないと手配してくれないし、いつ届くかもわかりません。自治体によっては親切なところもあるのにな。
「基本知り合いに頼んでなんとかしてね〜」
って感じの状態に辟易しましたー。
実家の両親は少し遠くに住んでるので距離があります。昔みたいに娘のピンチに勇敢に駆けつけてくれるには体が年老いてます。
義姉もつい先日まで家庭感染の危機だったし心配はかけられません。そして、この変わりゆく恐怖の状況を短くまとめ、語れません。
正直誰も巻き込みたくなかった。
しかし、唯一陰性報告の後の私からの連絡が途絶えたことで異変を察知してパパと連絡を取って状況を把握してくれたのが義姉でした。
1人頑張るのんちゃんのためにたくさんの差し入れをしてくれました
気を使わせてしまって申し訳ない。
物を届けるだけでもすごく危険なことやのに。
ワタシも少し前同じく義姉の家へ届けたりしていました。実際今感染して思うのですが、届けに来てくれるのはとてもありがたいけど…もしそのあとその方がタイミングで感染したら…と思ったら怖くて誰にも言えませんでした。
義母みたいに隠したいわけじゃないけどね。
とにかく我が家には今触れないで!!って感じ
残るはあと5日。
ここからは残された白組の2人が元気で陰性でないとまた恐怖の自宅待機リレーが続きます
仕事に行きたいパパと、ナイチンゲールのんちゃんはどうなってしまうのか…。
…後半へ続く。
長々と最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
隔離部屋にあるもので療養期間カレンダーを作り、それにベランダ越しに写真を撮った娘をスケッチして娘に会えることを励みにして頑張りました。
カバーに使った写真は私のスケッチ。
「のんちゃん」て、こんな子やねんな。そう思って読んでくださいませ。
療養期間最終日10日目の朝に中1娘のんちゃんが作って運んでくれたご飯を紹介します。
食パンをスティックチョコチップメロンパンにするとは我が娘ながらあっぱれです!
娘がいなかったら、この長く辛い自室隔離期間は過ごせませんでした。
これからも母娘仲良く、娘を大切に育て見守ります