映画を見る。

吹き替えで見るか、字幕で見るか。

 

一昔前まで、これしか選択肢はありませんでしたよね。

もちろん吹き替えと字幕の対象となる言葉は1つだけ、自分が住んでいる地域で話されている言葉。

(※いや、地域の言葉と公用語が違う場合もある、とかそうやって言い出したらキリがないのでここはざっくりまとめます)

 

なのに、今はスペインにいながらにしてドラえもんを日本語で見れて(テレビで普通に放送されてるやつ)、ネトフリをつければフランス語でアニメを見れて…と、音声の言語も字幕の言語も盛りだくさん✨

子どもの友達も、テレビや映画など、原語が英語のものは英語で見ている子が結構います。

立ち止まって考えてみればこの進歩って、結構すごいことなんですけどびっくり!!

 

でも、常にすべての言語があるわけではなく、やはり縛りはあるわけで。

 

例えば、映画館で見る映画。

スペインだと、当然字幕はスペイン語。

日本の映画を上映していても、日本語で聞ける私はいいけど、エドはやっぱりちょっと渋りますよね。

せっかくお金払って見に行くのなら、その世界に入り込んでしっかり理解したいけど、スペイン語の字幕じゃやっぱりちょっと…って気持ちはものすごくわかるニコ

 

むかーーしフランスに留学してた時、リングを上映していて、一人では行きたくなかったのでアメリカ人の友人を誘ったところ、え、でもそれ音声日本語で字幕フランス語でしょ?それはやめとくわ、って断られたことがありました。そうだよねぇ汗

(で、結局一人で行って、怖すぎて、隣に座ってた知らない人の腕を掴ませてもらった😂)

 

家族で映画を見るときも、最近までジレンマでした。

子どもが小さいときは、そもそも「字幕」という選択肢自体がない。

映画を見ながら、さくさく字幕を読んで映像と結びつけて理解していくだけのスピード感は、ある程度年齢がいかないと身につきませんキョロキョロ

 

私とエドは基本英語のものは英語で見て、字幕も英語でつけることが多いですが、

週末に家族で映画を見るときはこれまで、音声フランス語+英語字幕、という屈辱に甘んじてきました…

Monty PythonThe Lord of the Ringsもまさかのフランス語吹き替えで見たよ…フロドやレゴラスがフランス語しゃべるなんて泣

っつーか名前や地名まで訳されて誰かわからんしドンッ

元々英語だとセリフ覚えてるぐらい大好きな映画なので、違和感ハンパありませんでした泣

 

でもそもそもスペインにいると、フランス語の音声って実はそこまであるわけでもなく。

ネトフリでもDisney+でも、さらにはCanal+でさえ、VPNでフランス仕様にしない限り、音声・字幕の言語は限られていることが多いんです。

で、うちはVPN契約してないから、どうしてもストリーミングで(あまり合法的でなく)検索…になっちゃってましたキョロキョロ

 

アルルの友達が泊まりに来たときも、「XXXの映画をフランス語で見たい!」って言われると、それをフランス語の吹き替えで探すのに一苦労アセアセ

 

はてなマークVPN契約せーよ、ってはてなマーク

それはまた別の話なんですが…

 

でも、でも、でも!

最近最後の砦が崩れ、8歳のアルルも字幕OKになったんですお願い

それどころか、最近やっとスペイン語が少しずつ上達してきて、スペイン語の字幕でもいいよ、って言ってくれるようになったので、

 

たとえフランス語のオプションがなくても、英語音声・スペイン語字幕で映画が見れるようにアップ恋の矢

 

これがどれほど尊いことか、共感してくれる人は少ない気もしますが、でも、我が家にとっては画期的ラブ色々合法的に見れるようになって、フランス語音声を探す手間も省けた😂

ちなみにアルルは日本語の映画でもフランス語字幕出したがりますね。

やっぱり彼の日本語力では理解しきれない単語も多いから、そこをフランス語の字幕でうまく補えるみたい。

 

でも子どもたちのスペイン語はまだまだつたないから、字幕に出てくる言葉がわからないこともしばしば。

ちょうど、ティム・バートンの不思議の国のアリスを今週英語音声・スペイン語字幕で見てたのですが、バツブルーバツブルーって何はてなマークって、字幕読んでる子供の質問が横からバンバン飛んでくるあせる

 

映画はそれに構わず進行してしまうから、秒速で答えないとグー

で、このときの自分の言語的思考回路が結構面白かったり。

 

基本、私は必ず日本語で子どもに話しますが、彼らの第1言語はフランス語だから、秒速でわからせるにはフランス語が一番

なので、この状況ではまずフランス語に訳す。

 

おかあさん、orugaってなにはてなマーク右矢印chenilleビックリマーク

 

…速い✨

 

でも、こんな場面もありました。"Es mucho mejor ser temido que amado"みたいなセリフを赤の女王が言う場面があって、

temidoって何はてなマークと聞かれたときに、耳で英語を聞いていた私は何も考えずにfearedビックリマークと即答しましたが、

すぐにアルルとエミルはfearedという英単語を知らない、と気づき、じゃあフランス語、と思ったものの、fearedのフランス語訳がぱっと思い浮かばない驚き

考えてるヒマはないあせるので、最終(?)手段で日本語に。

恐れられる、ってことビックリマーク皆に愛されるよりも恐れられる方がいいわ、って言ってるのビックリマーク

 

で、早口で言いながら、日本語長いわビックリマークと1人ツッコミ。Fearedなら1音節ですむのに、オソレラレル、って6音節やんむかっそりゃ映画もどんどん進行するわ…

 

なんで家族でのんびり映画見るときにまで、こんな仕事まがいのことやってんだか😂

でも、英語で音声を聞くことは子どもたちにとってもいいことだと思うし、スペイン語の字幕をちらちら見ることで自分の勉強にも成るし、こうして家族で見られる映画の幅が広がってきたのは嬉しい限りですラブラブ