『小さいおうち』
昨夏、父の手術に付き添うため、
久々に新幹線に乗って帰省した際、思わずぽっかりと時間ができて、読み直していた原作。
映画化を楽しみにしていたのだが。小さいおうち
中島京子氏の本はこれ以外読んでないので何ともいえないのだけれど
この原作は結構好きなので、冒頭から戸惑う。
時間も限られているし、いろいろ端折られちゃうわよねぇ、と思いつつも
夫婦の関係性や同性愛の要素、板倉さんの行動、タキのある行為をめぐる、その理由など、
原作のキモの部分の設定や解釈が・・・何か違う!
なにより残念なのは、
食に関する描写が少ない(ほとんどない)ことと、「板倉さん」のイメージが違いすぎること。
(吉岡君はいい役者だと思う。でも、絶対に、「板倉さん」じゃない。。。)
そして、タキちゃんが本当に守りたかったものだけは
解釈を変えずに、キチンと描いて欲しかったなぁ、と思ってしまった。・・・と、待てよ。
そうか、これはあの本をベースにした、
山田監督の作品なのだ、と割り切らねばいけないのだね・・・。これだけ、違うんだものね。
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原作の方が、やっぱり好き~。