『歩いても歩いても』 | 灯りをともそ★ろうそく屋日記

『歩いても歩いても』


『歩いても歩いても』  を観てきた。
『誰も知らない』『はなよりもなほ』の是枝裕和監督作品。


成人して家を離れた子供たちが、
それぞれの家族を連れて、年老いた両親の家を訪ねる。
その日は15年前に亡くなった、兄の命日。
そんな夏の終わりの1日をたどる、家族劇(ホームドラマ)。

母の手料理、快活な姉のおしゃべり、無愛想な父。
どこにでもありそうな、家族の風景。

劇場でも、幾度となくおこる、くすくす笑い。
(レディースディで、やや年齢層の高いおばさまが多かったせいもありますが)

その合間に、ちらちらと見え隠れする、人間模様。
ああ、なんと家族って、いとおしくって、厄介で、キツイんだろう。
そして、人間の抱える闇の深いこと。。。


歩いても歩いても



ついつい嫁目線で、
次男の嫁、ゆかりさんに肩入れをして観てしまった、ワタシ。
そうそう、嫁は、終い湯(しまいゆ・お風呂は最後)なんだよね。
男の人なんて、普通そんなこと気付かないだろうになぁ、
なんてなことを思いながら、
是枝監督の観察眼や、ディティールの描きっぷりに脱帽。

なんだか小津映画に近い匂いのする、
心穏やかだけど、ちょっとほろ苦い、映画でした。


          * * * * * * *


「人生は、いつもちょっとだけ間に合わない」とは、映画のコピー。
「親孝行、しようと思ったときに、親はなし」と、ならないよう、
ワタシも親孝行せねばなぁ、などと思ったのでした。