マツタケのゆくえ
父方の実家は農家。
働き者の祖母は、手作りの名人。
なかでも絶品だったのは、
祖母が作った自家製の醤油と、きなこ。
そして、ちょっと甘めの寿司飯で作る、太巻き。
また祖母は、マツタケ採りの名人でもあった。
私も学生の頃、一度だけ祖母について山に入ったことがある。
(祖母は、『となりのトトロ』にでてくる、近所のおばあちゃんにソックリ!なので、
あのおばあちゃんを想像していただけると、よいかも。)
山の斜面をガンガン登っていく、大柄な祖母の後ろを、
身長150cmのちびっこな孫があえぎあえぎついて行く、というさまで、
我ながら相当情けなかったのを覚えている。
で、今年のマツタケ採りのポイントにつくと、
さっそく指示が飛ぶのだ。
「あの松の根本をみてみんさい。」「そこをふんじゃいけん!」
足の置き場にもびくびくしながら、
かさの開ききっていないマツタケを、つぎつぎ採る。
祖母はポイントをいくつかに分けていて、
マツタケ採りのローテーションを組んでいたのだ。
「あるだけ採りきりょうりゃあ、そのうち採れんようになるけぇのお。」
毎年、一定の量だけ、山の恵みをいただく、というわけである。
そして、勝手に人の山に入ってきては山菜やキノコを採る、
こころない人たちのふるまいに、たいそう心を痛めていた。
「山の入り口にロープ渡して、ここは私有林です、ゆうても、
山なんてどこからでもはいれるけえのお。」
そして、祖母はある冬の朝、起きてこなかった。
昨日まで畑仕事をこなして、いたヒトが、
寝ている間に心不全で。ホントにぽっくり逝ってしまった。
その次の秋、皆があわてたのも、いうまでもない。
マツタケのあるポイントがわからないのである。
ポイントの数と場所とローテーション組みは、祖母の頭の中。
何度か、かすかな記憶をたよりに、
叔父たちがマツタケ採りにチャレンジしたけど
やっぱり場所がわからなかったそうだ。
祖母が亡くなって以来、まつたけ、ほとんど食べてないかも。
若い頃は、秋になれば、普通に食べて
ありがたくもなんともなかったけど、
祖母の思い出とともに、なんだか懐かしく思い出してしまった。
働き者の祖母は、手作りの名人。
なかでも絶品だったのは、
祖母が作った自家製の醤油と、きなこ。
そして、ちょっと甘めの寿司飯で作る、太巻き。
また祖母は、マツタケ採りの名人でもあった。
私も学生の頃、一度だけ祖母について山に入ったことがある。
(祖母は、『となりのトトロ』にでてくる、近所のおばあちゃんにソックリ!なので、
あのおばあちゃんを想像していただけると、よいかも。)
山の斜面をガンガン登っていく、大柄な祖母の後ろを、
身長150cmのちびっこな孫があえぎあえぎついて行く、というさまで、
我ながら相当情けなかったのを覚えている。
で、今年のマツタケ採りのポイントにつくと、
さっそく指示が飛ぶのだ。
「あの松の根本をみてみんさい。」「そこをふんじゃいけん!」
足の置き場にもびくびくしながら、
かさの開ききっていないマツタケを、つぎつぎ採る。
祖母はポイントをいくつかに分けていて、
マツタケ採りのローテーションを組んでいたのだ。
「あるだけ採りきりょうりゃあ、そのうち採れんようになるけぇのお。」
毎年、一定の量だけ、山の恵みをいただく、というわけである。
そして、勝手に人の山に入ってきては山菜やキノコを採る、
こころない人たちのふるまいに、たいそう心を痛めていた。
「山の入り口にロープ渡して、ここは私有林です、ゆうても、
山なんてどこからでもはいれるけえのお。」
そして、祖母はある冬の朝、起きてこなかった。
昨日まで畑仕事をこなして、いたヒトが、
寝ている間に心不全で。ホントにぽっくり逝ってしまった。
その次の秋、皆があわてたのも、いうまでもない。
マツタケのあるポイントがわからないのである。
ポイントの数と場所とローテーション組みは、祖母の頭の中。
何度か、かすかな記憶をたよりに、
叔父たちがマツタケ採りにチャレンジしたけど
やっぱり場所がわからなかったそうだ。
祖母が亡くなって以来、まつたけ、ほとんど食べてないかも。
若い頃は、秋になれば、普通に食べて
ありがたくもなんともなかったけど、
祖母の思い出とともに、なんだか懐かしく思い出してしまった。