おはようございます、えみせんせいです。
雨も上がって、爽やかな朝になりました。
私の教室でも時々、お家の方から「なかなか自主的に練習しないんで、困っています。」とか「自主的に練習しないのでやめさせようと思っています。」とかお話をされることがあります。
ちょ、ちょっと待ってくださいお母さん!!それ違います!!!
今日は「自主的って言葉に騙されないでください」について書きたいと思います。
お母さんとしては、「お子さんが頑張るといって始めたピアノなのに、どうしてゲームばかりして練習を「自主的に」やらないの?話が違うじゃない!!」と思われますよね。
私は、「自主的に練習するようになるために」二つのことを見直していく必要があると思います。
1 ピアノレッスンを習慣化するための取り組み
2 練習環境の見直し
ピアノを始めたからといって、いきなりお子さんが毎日「自主的」に練習するようにはなりません。どんなことにも習慣化するまでには時間がかかります。習慣化するまでには1ヶ月はかかると言われます。
そして、問題の言葉が「自主的に」です。
お家の方で放っておいても自分からやるだろうなんていうのははっきりいって無理です。
教師としての立場から申しましても、ありえません。
時々はあっても、毎日なんて無理でしょう、と思います。
「自主的に」できるようになるためには、習慣化できるまでの毎日の取り組みがあって、自分からピアノに向かうようになるんです。
まず、毎日同じ時間にピアノに向かう習慣づけをしましょう。お子さんと話し合って、1日のうちいつ練習をするのか決めてください。そして、しばらくの間は練習時間になったら、お家の方もお子さんに付き添って、練習を見守ってください。そのときにはあーだこーだと指示はしなくて大丈夫です。
うまくいったら「今のいいね!」だったり、上達が見られたときには「うまくできるようになってきたね」「「先生に聞いてもらうのが楽しみだね」など、言葉かけをしてあげて欲しいです。
そうすると、お子さんにとってお家でのピアノの練習の時間が、お家の方に褒めてもらえる楽しい時間になります。
お子さんは、お家の方に褒めてもらうのが一番嬉しいし、そのためになら頑張れます。
そういったことを、習慣化していくと、次第にお母さんから練習に促していたのが、自分からピアノの練習を始めるようになります。そしたら、そのことも褒めてあげて欲しいです。
お忙しい時間、お子さんのピアノレッスンに付き合うのはめんどくさいと思われるかもしれませんが、初めの習慣づけが大切です。しばらくの間、お子さんにお付き合いしてあげてください。そうすれば、そのあとは、少し遠くから、見守ってあげれば大丈夫になります。
ピアノ講師からお願いしたいことは、「お母さんはレッスンをしなくていいですよ」ということ。親子ですとお母さんはどうしても感情的になりやすいですし、お子さんもお母さんの注意をなかなか素直に聞き入れることができません。
ですので、お母さんは「褒め役」に徹していただき、もしお子さんが聞いてきたら答えるくらいのスタンスで。これならできそうじゃないですか?
私はレッスンはお家の方とピアノ講師の二人三脚だと思っています。褒め役のお母さんと、指導者のピアノの先生。指導者な二人は必要ありません。
うまく連携をとってお子さんを見守って導いていきたいと思って、日々レッスンをしています。
長くなったので、練習環境については明日書こうと思います。