大規模マニフェスト(デモ)が、10月17日にパリ以外にもフランス全土で行われました。リモージュでは、暴徒によって市庁舎が放火され、ほぼ全焼でした。

一夜明けてフランス全土の惨状が報じられてます。現地のニュース等によれば、リモージュの市役所放火、路上の車への放火、破壊掠奪された店舗は、有名ブランドショプ(エルメス、ルイヴィトン、ディオールなど)、時計店、スーパー、デパート、さらには携帯電話のキャリアショップ、カフェ、ワイン屋、パン屋、マクドナルド、歩道にあるキオスクなど多岐に渡っていていて、なんでもありのカオスでした。

ニュースでは、フランスKO、卒倒、大混乱などの見出しで報じられました。18日の新聞の見出しは、暴動、激突、カオス、カオスの中で生きる高揚する市民、などでした。

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パリやフランスのデモは、2018年の黄色いベスト運動を覚えている人もいるかと思いますが、危険なものと思っている人も少なくないと思います。

実際は、ほとんどの参加者は暴動など起こしません。

フランスでは、夏休み前に各グループが賃上げ要求、待遇改善でデモを行うのが年中行事で、下のように和気あいあいと練り歩いていきます。ダンスミュージックなど大音量で流しながら練り歩くチームもありました。半分お祭りです。

家族、友達など連れ立って参加しています。

このように、デモにはいくつかの団体が参加していることが少なくないのです。

 

さて、今回のマニフェストは、高校の環境に対する高校生のデモ、ガスやガソリン代などの物価高に対するデモなど複数の団体が参加した結果、総勢55万人とも言われています。さらに、来年の大統領選をにらんで候補者が加わっていたりもしました。

 

夜になると和気あいあいなデモが変化する感じです。

以下は、2018年に黄色いベストのデモをシャンゼリゼ大通りに取材に行った際の写真です。この年は、すでに何度かデモが行われ、破壊が行われていました。

このように破壊されそうになったショーウィンドウが多数ありました。

破壊された後なのか、破壊を防ぐためのガードか。

暴動を防ぐため、凱旋門、シャンゼリゼ大通りには、機動隊的な警官や装備が集結していました。

参加者が集結する前、歩道に警備陣が勢ぞろいしてました。

大通りに通じる道から、徐々に黄色いベストを着た参加者が集まり始め、警備隊とにらみ合いです。

参加者は、デモで練り歩かせてもらえず、大通りに集結してシュプレヒコールなどを揚げていました。この中には、参加者以外にも、観光客(無防備)、取材陣(防弾チョッキ着用、ガスマスク着用、ヘルメット着用、ゴーグル着用)も交じっていました。

行進できない、させないように機動隊がバリケードを作っていました。

このバリケードの後ろに放水車がスタンバっています。

参加者の最前列と警備隊のにらみ合いです。

ここまでは、にらみ合いで緊張感があるものの危険度は低かったのです。

その後、色の付いた煙幕を使用するやからが現れ、このような状態になり機動隊も動き出し危険度アップです。

この色つき煙幕は、のども目にもやられます。

実際、今回のデモでも、ゴーグル、マスク付きで参加している人が多数いましたし、マスクと目薬を大量に持ってきて配っていた人もいました。

 

今回のデモでもそうなのですが、一般の参加者に交じって、暴動を起こすことを目的としたやる気満々な黒ずくめな集団(black block・bloc noir(仏))が交じっていて、頃合いを見て事を起こし始めるのです。

彼らは、煙幕、爆竹、放火に必要な機材、ショーウィンドウを破壊する武器を持参で、今回はシャッターやドアも破壊して店舗に侵入と、黄色いベスト運動時より凶悪化していました。

機動隊に投石するために石畳の石を剥がして破壊して手ごろな大きさにする人を映像で初めて見ました。フランス革命でも行われた伝統的な手法が今でも行われているのは、おどろきです。

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マニフェストのルートは、事前告知されているので、近づかないことが重要なのですが、それ以外にも店舗の閉店、地下鉄やバスの営業停止など、影響がでるので要注意です。

特にマニフェストのルートでは、どさくさで暴徒が暴れて、お店を破壊したり盗んだり、自転車などでバリケードくんだり、火を使ったりするなどもあり、日本の機動隊的な警官が出動して、近くにいると煙幕や催涙弾、放水の巻き添えをくらうこともありますので興味本位で見に行かないように。最悪、一緒に拘束される可能性もあります!

 

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さて、これらの暴動、略奪を受けて18日にマクロン大統領の声明が行われました。

見始めて思ったのが、兎に角長いし、いつもの簡素なフランス語ではなく、構文や文法がそれなりの教育を受けた人じゃないと、ちゃんと理解できないのでは?という内容とレベルでした。
 
前半は、17日にフランス全土で行われた破壊と略奪の内容と、それに対して最善を尽くした関係者への称賛と、暴動を起こした人への怒りでした。暴動、略奪を起こした人たちは賠償しなければならない、と警告しています。
その一方、デモに参加していたのは、このような暴徒ばかりではなく、正当な理由の要求を行う全うな参加者であり、これらの人を暴徒と一緒にしてはいけないとも警告しています。
市民の不満であるガスやガソリンが高い(日本のような補助はない)のは、フランスのせいではないペルシャ湾での紛争などの影響であるが、フランス政府としてガソリンなどの入手に色々手を尽くしています。
さらに、高校生達の不満に対して、10万以上の意見を集め怒りの声に耳を傾け対策を検討しています。
上記を踏まえ、3つを行います。
1.住民、施設などを守る手を尽くす
2.団体、組合、学生などに冷静さを求める
3.各団体との協議の場を設ける
最後に、(来年の)大統領選まであと六ヶ月であるので、暴力ではなく、議論の重ね来年の大統領を選んで欲しい、と。
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国民に向けた演説であるのですが、”誰に向けた演説?”と気になりました。
暴動を起こしたやからは、こんな映像を見ないし、耳を傾けることは無いと思っています。そもそも見ても聞いても、ちゃんと理解できないと思います(個人の感想です)。
見ていて、「まっとうなデモの参加者へ”冷静になってデモをやめて(控えて)議論しましょう”と言うことではないか」と気付きました。
ようは、デモが行われると、暴徒が加わり、さらにひどい暴動や略奪が起こりかねないので、デモをしなければ暴徒も現れない、と。
 
とは言え、昨今若い人は3分程度で飽きるので、9分は長すぎると思います。私は途中で眠くなりました。
長い文章書いている私が言うなって。