労働契約 Contrat
すっかり秋模様のパリはコートがないと大分寒くなってきた。
今週はパリはストライキ(Greve)
で交通網が乱れている。
美術館も休み。
大人も高校生もみんながストライキ
フランスでは現在60歳を定年退職としている。
欧州連合の中でフランスだけである。
他の欧州連合の多くは65歳を定年退職としている。
フランス政府は定年退職の年齢を
60歳から62歳に引き上げたいらしい。
まだ就職したこともないであろう高校生の皆さんは
自分達の将来のためにストライキをしているらしい。
元気なもんだ。
私が高校生の頃だったら遠い将来のことよりも
遊びに行くことを選んだであろう。
日本でも年金を受給年齢をひきあげるなんて昔あったけど
こんな騒ぎにはならなかった。
やはり国民性なんだろうか。
語学学校の先生も
ストライキは国民的スポーツなんだとおっしゃってました。
Photografphe par mon mari Pascal
フランス人は大人も子供も休みが多い。
今月10月末も10日間の大きな休みがある。
Toussaint(11月1日の諸聖人の日)
子供の頃から休みも多いが、連中バカンスのような両親を見て育つとこうなるらしい。
しかし、フランス人が働かない理由はどうやら労働契約(Contrat)と固い社会保障にあるようである。
あまり詳しく書くと読んでて飽きてしまうだろうからざっと説明しよう![]()
フランスでは働く際に必ず労働契約を結ばなくてはならない。
パートタイムもしかり、この労働契約が重要なんである。
CDD 6ヶ月+6ヶ月または1年+1年が最高。 2 Contratまで。
CDI 終了期限なし。
CAE、CUI 政府が企業に対して労働者の賃金の何割かを支払う。
期間は3ヶ月または6ヶ月、最高で2年まで。
(しかし、一度契約を結んでしまうと小さなミスくらいではなかなか解雇できないそうです。)
私の旦那さんは
CDIを入社1年半で頂きました。
ある日、
「会社からCDIをもらったんだ
もう契約の終了無しなんだよ。」
と喜んでた旦那様。
よく意味のわかっていなかった私。
昔10年以上前は一般職の人にもCDIをだしていたそうなのですが
現在旦那様の会社では現在CDI契約を貰えるのはほとんど不可能に近いんだそうです。
故に周囲の人はかなり驚いていたそう。
CDIの契約を結んだとたん働かなくなるからだそう。
仕事中に居眠りしようとなかなか解雇できない。
何故ならしょっちゅうストライキが行われてるこの国。
ユニオンでも持ち出されようものなら大変なことになる。
なのでとにかく働かない、言われたことをやらない。
こういう働かない人たちを
「あれやったか?!これやったか?」
となんとか働かせるのが旦那様の仕事の一部のようです。
まるで小学校の先生の気分だとよくぼやいております![]()
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日本では考えられないけど、フランスではこういった仕事が多いんだそうです。
一方で社会保障が固いフランス。
パートタイムで週3日だけ働こうが、社会保障を受ければフルタイムで働いたのと
変わらない賃金になる。
賃金の低い人はCAFから生活保護を、
APLからはアパルトマンの家賃の一部を貰えるのである。
そうするとフルタイムで働いた収入と変わらなくなる。
働けば働くほど豊かになる日本とは社会が違うのである。
働いても働かなくても収入が変わらないのであれば、
誰も働きたがらないだろう。
勿論契約が切れたあとの失業保険も固い。
契約が切れたら失業保険をもらって半年間のバカンスである。
APLは学生さんなら誰でもお世話になったことがあるだろう。
CAF(Caisse d'allocation familiales)
APL(Aide personnalisee au logement)
※フランスではこういった略号が多い。しかし、フランス人にこれ何の略と聞いたところで
知らないと言われるだけだろう。
この労働契約は大工や洋裁士などの技術職にも当てはまるそう
短期の契約がほとんどでは職業能力も技術も細切れのものしか身につかない。
良い人材がいたとしても契約が切れれば繋ぎとめておけない。
募集しても中々良い人材は集まらない。
そこで知り合いに声をかけたりして、トレーニングをし、仕事を教えても
契約が終わればさよならで。
現場で働く管理職の悩みの種である。
フランスの社会は複雑なんである。
こうした労働契約や固い社会契約の制度はミッテラン首相の時代につくられたそうだ。
「若者に心地の良い社会」の顛末が今のフランスの社会である。
綺麗な服を着た若者がメトロで道端で小銭をねだる
「Messieurs-dames, donnez moi de la monnais s'il vous plait.」
時には下手すると5分おきにこういった人たちに出会う。
まるで幽霊のごとく漂っている。
障碍者がお金をねだるのもよく見かけるが、
政府が必ず手当てを支給しているはずなのに、
その上路上で小銭をねだっているのである。
時には主婦風な綺麗な服を着た女性がメトロで
「J'ai faim」お腹が空いたと書いたダンボールを掲げて小銭をねだっている。
新種の職業なのである。
「仕事が終わったらアパルトマンに帰るんだよ」と彼は言う。
あなたもパリに来ることがあれば必ずこういう人たちに
出会うであろう。
ストライキといってもなんだかお祭り気分。太鼓をたたいて踊ってみたりビールを飲んでる人もいる。
街中の張られたポスター
語学学校
歩いていると足元に落ち葉が散らばってくる。
晴れた日はまだ、日差しが強いがカットソー一枚だけでは
少し寒いがまだ日中は我慢できる。
着込んでおしゃれするのを楽しみにしていたかのように
コートにマフラーに着込むパリジャン達。
そこまで着込むほど寒くはないと思うのだが。
メトロの中はムーンとしている。
楽しみにしていたパリで過ごす初めての秋である。
今日からまた語学学校に通っている。
パリに来て一月に始めて通った語学学校 Paris Languesである。
といっても一週間に二日間だけ午後からのクラスを取っている。
もうすぐ出産を控えているので入院の準備やらで忙しいからだ。
今はベベの服を作っている。
旦那様とのコミュニケーションに問題はないのだが
私に分りやすいように簡単なフランス語で話すので
ちゃんとしたフランス語が話せるようになりたいと思い語学学校に通うことにした。
できたら、ベベが生まれ忙しくなるまでにフランス語の勉強をしておきたいのだ。
10月から始まった週4日1日2時間、4ヶ月で145ユーロとお手ごろ価格に引かれて
パリ市の運営する語学講座も取ったのだが
何しろ授業の中身が薄い。
授業料もまだ納めてなかったので2日でやめて
私立の語学学校Paris Languesにした。
Paris Languesという学校自体は悪くもないし
凄くいいわけでもないなと思います。
発音の矯正をするクラスというのは特に無くて
先生の数も教室の数も少ない小さな学校です。
登録費は35ユーロと高くは無いけど
授業料がその分高い。
1ヶ月前後の期間で授業を取る人が多いようである。
オペアコースを別にして。
欧州人の生徒は面白い。
親子三人で同じクラスで学んでいる人もいて、
授業中に喧嘩しだしたりする。
欧州人の生徒はとにかくよくしゃべる
日本人の生徒分らない単語は電子辞書を使って調べて終わってしまうが
欧州人の生徒は持っていない。
いちいち先生につっこむ。
おじさん 「femme au foyerって何?」
先生 「家庭で働く人だよ」
おじさん 「au pairとは違うの?」
先生 「au pair はfille au foyerだよ。foyerというのはそういう意味なんだよ。」
おじさん 「なるほど~」
と、どんどん話が広がってくる。
こういう単語を知っている人にとってはいらいらするだけかもしれないけど
私は色んな言い回しを知れて聞いてて面白い。
femme au foyerの意味は知っていたけど
「au pairとは違うの?」なんて質問は頭に思いつきもしなかったから。
話を聞いて本当に面白い。
※femme au foyer=主婦
※fille=娘
でも、ナンダかんだいって主人が私に話すフランス語と先生が分りやすく
私たちに話すフランス語は一緒。
私立の学校は高いし、独学をして主人と話すのが一番いいかなと思いました。
今回最初に入ったオーラルのクラスはどうも内容が合わないと思い
クラスをかえてもらいました。
生徒の人数は増え、先生は60歳くらいのベテラン。
一人ひとりの話す長さが短く、
先生がいちいち言い回しの表現のまちがえを正して黒板にポイントを書いてくれたり
こういうときはこういうふうに表現するんだよと教えてくれたりしたので
オーラルのクラスより勉強になりました。
語学学校は先生の裁量しだいだなとつくづく
思いました。
もし、入った語学学校の授業がなんか違うなと思ったら
学校を替えるのも手ですが、
その前にクラスを替えて貰うのもいいかもしれません。
ディレクターなり学校のスタッフに
こういうことを学びたいとか辞書片手に相談するのも
語学の勉強になるし、学校側もこういうクラスがいいよと説明してくれることでしょう。
相手に押し切られずに、ましては黙っていては損です。
私の個人的な感想としては
オーラル、文法を学ぶクラス、発音矯正、音声学と別に分かれている授業形態のほうが
確実なような気がした。
でも、何人かの人の話を聞いてると
一年くらい語学学校で毎日勉強していれば
話せるようにはなるようであるが
フランス人と暮らすなり、仕事するなりしている人と
していない人とでは御幣の数が全然違うようである。
私立の学校はとにかく高い。
授業料が安い学校もあるようだが、授業料が高くても
登録費が高い。
今後私がお金を払って行きたい学校があるとしたら
ソルボンヌに行きたい。
宿題の量も多く先生も厳しいんだそう。
出産顔後行くのは難しそうだけど。
この夏に通ったパリ市の夏期講座も凄くよかった。
1ヶ月で沢山のことを学んだと思う。
1月にParis Languesに通ってたときは
先生の話も生徒の話もほんの少ししか理解できなかった。
なんか凄いこと言ってるのかなと思ってたけど、
大したこと言ってないだな~と今日改めて授業を受けてみて思った。
ここ数ヶ月の間にパリ市の夏期講座と旦那様のおかげで私のフランス語も少しは上達したようである。
他の生徒さん達はやはり語学学校に通っているせいか文法を綺麗に話すけど
あまり単語や物の値段を知らない。
パリ市の語学講座の女性教師は嫌な女だなと最初思ってけど
色んな言葉を教えてくれたし厳しくて良かった。
厳しいと授業についていこうとこちらも必死になる。
すると次第に身についてしまう。
今思うと良い先生だったなと思う。
この市の講座の時はたまたま良い先生にめぐり合えたけど、
私立の語学学校は高い。
Paris laungeの授業が終わればまた
当分独学の日々である。


