Bon voyage,


川面の渦にくるくると


迷い舞う花筏を眺めいる





暮れ色に


すっかり染まる


少し前に



花びらたちは


僅かに


甘さを帯びてゆきます



それは


胸の奥に眠る


郷愁を呼び覚まし

 


たまらぬ懐かしさに


抱きしめずには


いられなくなるのだけれど



けれど…



やがては


そっと


その手を放し


旅立つ艫を見送るのでした