グラン・テスト地方 モゼル県

Thionville(ティオンヴィル)とRodemack(ロドマック)

 

こんにちは!木蓮です。

長らく使っていたコンタクトを、ようやく新しいものに替え、なんとか慣れてきたかな?というところ。

ハードからソフトへの移行は、個人的になかなか大変でした。

 

その上、昨日、やっと出来上がったメガネを取りに行ったのですが、予想以上にフレームが大きすぎるのが原因なのか、はたまた鼻が低いのが原因なのか、メガネが鼻の上でぶらぶら遊んでいます。

 

そもそもの原因は、目の大きさに合わせたフレーム選び。

細めのデザインが好きな私が手に取ったフレームを見るたび、店員さんが「それ、目がはみ出てるからおかしい」と言うので、結局全く好みの形でない大きなレンズになり、とにかく邪魔なのです。

 

まぁ、基本はコンタクトなのですが、もうちょこっと自分にあったフレームにしないと、メガネなんてしなさそう……。

 

さて、そんなどうでもいい話は横に置いておき、今日から少しグラン・テスト地方(アルザス・ロレーヌ)にあるモゼル県の話を書きたいと思います。

 

ロレーヌ地方といえば、やはりキッシュなのでしょうが、今回はとにかく「ミラベル」が見たい!と友達に頼んでいました。

しかし、その旅は思いのほか難しく……。

「ナンシーに行ったほうがいいよ」と多くの方に言われました。

 

 

 

 

こちらは、なぜかテュレンヌのミラベル(笑)

それにしても、私の住む地域からは、非常に遠いイメージのあるロレーヌ地方でしたが、実際に行ってみると案外楽でした。

クレルモンからMetz(メッス)のお隣にあるThionville(ティオンヴィル)まで一気に行ったのですが、パリ東駅から一本。

そう思うと、意外に近いかもしれません。

 

 



 

到着した駅には、ショッキングピンクに包まれた友人が迎えに来てくれ、そのまま少しだけThionville散策へ。

(まさに友人はこの傘の色)

その際、わざわざドイツから立ち寄ってくれたFB友さんともお会いすることとなり、面白い組み合わせの3人でランチをすることになりました。

 

この時が私の『Pass sanitaire(衛生パスポート)』デビュー。(8月の話です)

レストランの入口で提示した衛生パスポートをギャルソンが機械で読み込み、「なるほど~。これからはこうなるのか。」と思いました。

 

本来なら、キッシュ=ロレーヌでも食べるべきだったのですが、なぜか選んだものはサーモン(笑)

 

 

 

 

今思い出しても笑えるほど、サーモンに突き刺さっただけのローズマリー。(味には何ら関与なし)

 

しかし、食事よりなにより面白かったのが、EU、農業、バービー、リカちゃん人形、国籍どうする?から、リュックサックにいたるまで、とにかく多岐に渡って語り合ったこと。この話の続きを、またこの3人でしたいところです。

 

 

 

 

名残惜しくはありましたが、友人は今からドイツまでロングドライブ。

私と全身ピンクの友人は、そこからフランスの最も美しい村の一つであるRodemack(ロドマック)を訪れることにしました。

 

 

 

 

ロドマックは、« Petite Carcassonne lorraine » (ロレーヌの小さなかカルカソンヌ)と呼ばれていますが、15世紀に築かれた700mの城塞に囲まれた村です。

この日は雨予報。なんとか曇りのままこらえてくれましたが、暗い写真が多くてすみません。

 

 

 


 

 

こちらは、La Porte De Sierck(シエルク門)。
もともとこの城塞には2つの門があり、ティオンヴィル門またはルクセンブルク門(現在は消失)とシエルク門によって、村が守られていました。
シエルク門には2つの塔があり、そのうちの1つには屋根がついています。

こちらの門と現在も残る700mの城壁は、13世紀から14世紀にかけてロドマックの住民によって造られたものです。この2つの塔をつなぐアーチは、1944年11月11日、村を解放するためにやってきたアメリカ軍の戦車の通行のために破壊されましたが、1989年、ヴィクトル・ユーゴーのスケッチをもとに同じ形で再建されました。

 

さて、このロドマックがあるモゼル県は、フランス、ルクセンブルク、ドイツの「3国境」が重なる非常に複雑な歴史を持つ地です。
とにかく、見た目からして質実剛健な印象です。

同じ地域であるあのアルザスの華やかで可愛らしい雰囲気とは真反対で、地味で質素な雰囲気が漂います。

ですが、それこそが村に残された歴史でもあり、自然が美しい地域だなという思いに至りました。

 


 

 

途中、情報を仕入れるため、オフィス・ドゥ・ツーリズムに立ち寄り、ミラベルの情報を仕入れようとしましたが、特産品はたくさん出てきますし、オフィス・ドゥ・ツーリズムでも販売されているのですが、肝心のBIO農家さんが見当たりません。

それにしても、ミラベルのリキュールやコンフィチュールなど、ミラベルを使った商品は本当にたくさんありましたよ。

 

 

 

 

ここに来る前、他の場所に立ち寄ったこともあり、私たちが到着したのは午後5時頃。

いろいろ見ることができなかった場所があるのですが、Eglise Saint Nicolas(聖二コラ教会)は思いのほか美しいなという印象を持ちました。

 

 

 

 

 

しかし、なんといってもこの村の思い出は、小さなトラクターを運転する男性。
不思議な肩掛けをつけてるなーと思っていたら、なんと抱っこ紐に赤ちゃんを抱えながらの作業!!

 

 


 

 

日本では考えられない風景ですが、こんなところがフランス男性らしく、とにかく子供の面倒をよくみます。
また、この辺りで見られる特徴的な「Bildstocks」と呼ばれるモニュメントは必見。(写真下の左側のモニュメント)

 

 



 

洗濯場の前や教会の正面に建てられている日本の百葉箱にも似た宗教上のモニュメントで、上に十字架や屋根を載せた形もあり、一つ一つ記念に撮っておられる方もいらっしゃいます。

 

 


 

 

やはり、ロレーヌ十字も撮っておかなきゃね!

普段、花に溢れる美しい村を訪れることが多いので、非常にシンプルな印象を受けたロドマック。

観光客がほぼいなかったこともあり、静かではありましたが、観光地化されていない村がお好きな方は、むしろ好きなんじゃないかな?と思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、続けてこの地方のご紹介をしていきますねー。

それではまた次回!

 

フランスの小さな村のご紹介は、こちらの本をご覧になってくださいね!