サントル=ヴァル・ド・ロワール地方
アンドル=エ=ロワール県
Candes Saint Martin(カンド サン マルタン)
こんにちは!木蓮です。
今年はとにかくいろんな村を訪れたので、年末に、超お久しぶりの「私が好きな村ベスト10 2018」でもやろうかな~と思っています。もちろん、甲乙つけがたい場所がほとんどなので、苦労するのはみえていますが、皆さんからよく「どの村がお好きですか?」とご質問をうけますので、私なりに考えてみようかと思います。
さて、昨日から始まった新連載「フランスの美しい田舎と小さな村ワイン」。
フランスの小さな村が好き!だけどワインも好き!という方にお勧めのコラムです。
第1回目はサントル=ヴァル・ド・ロワール地方にある「Lavardin(ラヴァルダン)」。
よかったら、お楽しみくださいね!
さて、ブログのほうでは前回の続き。
カンド サン マルタンのご紹介を続けましょう。
ちなみに、カンド サン マルタンはこんな場所にあります。
さて、前回のゴリラマークのお城から下りはじめると、教会が見えてきます。
こちらの教会は、殉教をせずに列聖された初めての聖人「聖マルチノ」を奉るLa collégiale Saint-Martin de Candes(サン=マルタン教会)。
説明書きには、397年11月8日と記されていました。(いろいろな説があるようですが)
聖人の話は、正直詳しくないのですが、この教会にあったこのパネルには有名な「マントの伝説」のお話が書かれていました。ある寒い日に門の前で、彼は貧しい物乞いを見つけます。可哀相に思った彼は、自分の着ていたマントを2つにさきその物乞いに与えます。
すると次の日の夜、ある魅力的な男が天使を従え、彼の夢の中に現れ洗礼を促したというストーリー。実はそのマントを与えた物乞いこそがキリストだったという話です。(あくまでもこの教会に置かれていたパネルのお話しなので、実際と少し違ったらすみません)
このパネルの中の絵は、イタリア アッシジにあるサン・マルティーノ礼拝堂(聖堂)で見ることのできるシモーヌ・マルティーニ作の『聖マルティヌスの生涯』です。
聖マルタンは、マルティヌスと呼ばれるのが一般的で、11月1日が聖マルティヌスの日。この教会には彼が亡くなったといわれる日付が床の石に刻まれていました。それにしても、彼のお話は興味深いものが多く、また一つ勉強してみたいものが増えました。
どうやら、この地でブドウ栽培をはじめた先駆者でもあるようです。
さて、村の中に戻ると、アジサイがすっかり秋色に変っていました。
この村は本当に花が咲き乱れる美しい村なんでしょうね。多くの植物を見かけました。今頃はもっと秋が深まり、紅葉が美しいでしょうね。
シュウメイギクとともに、アサガオが咲いています。
どうやら、春は藤が美しそうです。
さて、このカンド サン マルタンを離れ、隣のモンソローへ向かいます。すると、洞窟の中でとても面白いものを見ることができました。ということで、その話は次回!
フランスの小さな村好きの皆さん、また小さなお話を楽しみにしていてくださいね。