「モスラ」つれづれに:古関裕而 PART1 | 懐かしエッセイ 輝ける時代たち(シーズンズ)

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懐かしい’60s’70s’80s
ひときわ輝いていたあの時代の思い出のエッセイ集です。
毎週土曜日更新予定です。

  今日は。
コロナウイルスが猛威をふるっています。
僕たちは、僕たちのできることをしましょう。
それは3密をさけることですね。
アメブロの僕らは、
「家にいよう、ブログを書こう、ブログを読もう」
でいきませんか。
   ところで、このところ、相棒のKAITOからブログが長すぎるとイエローカードを毎回もらっています。
今回は少し、短めに。
 
<「モスラ」 つれづれに:
                  古関裕而 PART1>
 
 
●朝ドラ『エール』
  3月頃から、テレビで、読売巨人軍や阪神タイガーズの応援歌そして全国高等学校野球選手権大会の歌をテレビで見るような気がしました。

○ 読売巨人軍「闘魂込めて」
   https://www.youtube.com/watch?v=ajixFEK4XuM

○阪神タイガーズ「六甲おろし
   https://www.youtube.com/watch?v=9g5IiOZNFxc
  
これ、NHK朝ドラで、 「エール」が3月末から放映されているからですかね。
このドラマは古関裕而がモデルになっています。
甲子園の高校野球の応援歌阪神タイガーズの応援歌「六甲おろし」や「栄冠は君に輝く~全国高等学校野球選手権大会の歌~」や読売巨人軍「闘魂込めて」の作曲者は古関裕而ですから。
 
●『モスラ』の主題歌
 
 
 でも、古関裕而というと、僕が思い出すのは、やはり「モスラの歌」です。
この曲は、小さいころから僕の中にすみこまれています。
聞いていみましょう。
  ○モスラの歌
   https://www.youtube.com/watch?v=J9KeEcb7TCY
  
  ○モスラ 2 アカペラ
https://www.youtube.com/watch?v=uHHQgB6AXvI
 
   「ザ・ピーナツ」の歌う「モスラ」はこの映画で印象的でしたね。
作曲と編曲を古関裕而が担当しています。
最初のイントロのドラム?からすんなり、遠い未知の南の島に僕たちを連れて行ってしまいます。
歌詞は、いかにも現地人が歌うような雰囲気ですね。
(?ウイキペディアによると、詞は日本語をインドネシア語に翻訳されているといいます?)
 
●僕にとってのモスラとゴジラ
 僕にとっては映画『ゴジラ』より映画『モスラ』の方が身近だったのかもしれません。
それは、実は「ゴジラ」「モスラ」といった怪獣のキャラクターにもよりますが、映画の中にでてくる、女性に影響するのでないかと思います。
小さいときには、白黒のスクリーンやテレビ画面にでる「ゴジラ」は怖いだけでした。
特にあの目。
伊福部昭の音楽にのって登場するゴジラは重量感があり、もう怖いの一言。
一方、『モスラ』はカラー作品でしたし、あれほどの恐怖感がなかったように思えます。
それに、ザ・ピーナツという素敵な女性(この映画では「小美人」と言われています)がでてきます。
それも、肌が少し露わな現地人の服装で。
ゴジラには、そんな女性のシーンはなかったと思います。

健全なお色気を、僕は小さい時から感じていたのかもしれません。
 
 ただ、よくよく考えてみると、そればかりではないもしれません。
ゴジラのイメージは破壊です。
建物を壊し、街を破壊する。
人間さえも、その餌食にしてしまいます。
原子爆弾の落とし子は、破壊のために破壊を繰り返します。
 一方のモスラ、ゴジラと同じように建物を破壊します。
でも、それには理由があります。
破壊のための破壊ではなく、義のための破壊です。
少美女を助け出すために、モスラは破壊するのです。
もちろん、悪はある意味、魅力的な場合もあります。
でも、それを理解できるようになるのには、少し大人にならないといけないかもしれません。
 
●『モスラ』のストーリー
  映画『モスラ』については相棒のKAITOが以前書いているので、あらすじや映画全体についてはそちらを読んでください。
  〇ブログ「モスラ」
  https://ameblo.jp/petit-spfairy/entry-11943821566.html?frm=theme
 
●音楽 古関裕而VS伊福部
 ところで、古関裕而は他の東宝の特撮物にはほとん関係していないのですね。
 なんで、この『モスラ』だけ、東宝特撮でかなりの曲を書いている伊福部昭なくて、古関裕而なのでしょうか?
 伊福部は、交響曲だけで、歌は書いていないのかなと思って、ネット調べたらあるんですね、応援歌みたいのが。
 〇伊福部 歌 CDタイトル「伊福部昭の団体歌」
  歌も書いている
 
  https://www.3s-cd.net/cd/ifukube-songs/
 この時期、伊福部は他の仕事で、モスラに関係できなかったのでしょうか?
(ちなみに、『モスラ対ゴジラ』の音楽は伊福部昭とクレジットされています。)
  それとも、意図的に古関を使用したのでしょうか?
 気になります。   
  実は、今回は「つれづれに」にこのブログを書こうと思って、ほとんど記憶で書いています。
 こうなると、もう一度、映画『モスラ』と『モスラ対ゴジラ』を音楽を中心に見直さないといけませんね。
 特撮担当のKAITOのライブラリーのDVDにお世話になりますか。
 
●「モスラ」原作:『発光妖精と(大怪獣)モスラ 東宝映画化』
  
  もうひとつ、昔から『モスラ』で気になっていることがあります。
 それは原作者に中村真一郎、福永武彦、堀田善衛といった、著名な文学者が名を連ねていることです。
 この三人について、僕も詳しくないですけど、三人とも純文学の大作家で、到底怪獣映画の原作とかSF作品を書くような作家ではないのです。
 ネットを見ていたら、こんな動画を発見しました。
 特撮研究家の池田憲章が解説しています。
  
  ○原作
   https://www.youtube.com/watch?v=gNdnNfTuWJ8

 なんと、原作は最初、「週刊朝日 別冊(昭和36年1月号)」に掲載されているのですね。
 更に驚いたのは、三人がまとめて書くのでなく、上・中・下と分担して書いていることでした。
 導入部のインファント島のジャングルに行く部分を中村真一郎、
 中間部のモスラ誕生から小美人を救うために日本に向かう部分を福永武彦が、クライマックスの東京に上陸して小美人を救うクライマックスを掘田善衛が書いています。
 更には、映画には使われなかったエピソードがあり、モスラは宇宙へ飛び立ち、アンドロメダ星雲を乗り越え、「反宇宙」に飛んで行くというのです。
 これは、原作を読まなくてはいけませんね。
    
 書いているうちに、知らないことをたくさん発見できました。
 これについて、早く調べて、続きを書けたらと思います。