カウンセリングには終結があります。

 

何を目的に相談するのか、何をゴールにするのかをきちんと決めてカウンセリングが始まります。

 

 

発達相談では、機関によりますが、

 

・集団生活が始まると終了するところ

・他に相談する場所や通所先が

決まると終了するところ

・お子さんが就学を迎えるタイミング

で面接終了と決まっている機関

・医療(保険対象)では相談開始から

2年間で終了となる機関

(自費診療へ切り替える機関)

・18歳までフォローが可能な行政関係機関

 

など様々です。

 

しかし、何がどうなると「相談」が終わりになるのか見えにくい、決めにくい点が「発達相談」にはあるため、単発で終わってしまった、と感じる方や2ヶ月ごとに通っているけどなんで通っているのかよくわからない・・・と思っている方がいらっしゃいます。

 

私も勤務する機関の役割に応じて、いろいろなパターンがありますが、そのお子さんやご家庭の見通しが立ってきたところで

「卒業」を予告しています。

 

この「卒業」のチカラは

驚かされるものがあります。

 

 

あるお父さん

幼児さんのお父さんは最終回で

何がそんなに不安だったのか

ご自分でまとめていらっしゃいました。

(無意識だったかもしれません)

最後の面接でそこが話し合えて、

きっともう落ち着いて過ごせると

私は感じました。

そして、新しい環境で「相談」を

使うことがあったとしたら、

このお父さんはしっかりと「相談」を

活用できるだろうと感じました。

 

 

中学生の女の子

中学生女子のれいちゃん

継続相談の必要性は訴えていました。

小児科では中学卒業までの対応です。

思春期対応の医療機関へ転院としました。

小児科での心理相談の最終回、

今まで言えなかった大切なお話を

してくれました。

そのお話を新しい機関で相談内容に

することを約束してくれました。

 

 

あるお母さん

お子さんとの関係に長い間、

悩まれていたお母さん

最後の面接日を決めた時から

たくましくなりました。

お子さんへのキッパリした発言、

ご自身の抱える課題へ向き合い、

足りていないと感じていた経験や

気持ちの充足をご自分で満たしました。

 

(上記3例は実際にお会いしてきた方に個人の特定ができないよう加工しています)

 

みなさん、チカラがあるのです。

 

卒業を提案すると、不安を訴える方もいらっしゃいます。ただ、通院や継続を続けることは「相談事」をいつも持っていないといけないということにもなりかねないのです。

 

一生会えない、ということではないよ、と私はお伝えしています。

 

相談が必要になって、思い出したらまた訪ねてきてほしい。

 

その時、相談できるところが身近にあれば活用してほしい。

 

相談するチカラを持っているのだから、専門家を活用しましょう!

 

卒業後に、私がお役に立てるときがあるなら、ここに立ち寄ってもらいたいなと思っています。

 

(加筆して再アップです)