恩赦は、不要だと思う。

おめでたいことがあるから、祝いたい。
それは理解する。
だからと言って
悪いことをした人が
罪の償いを軽減されて
赦されるのはおかしくないだろうか?

譲歩したとしても、
生きるためにやむを得ず犯した
軽微で償いきれる犯罪までが
恩赦として認められるラインだと思う。

よく、感動ものの更正話があるが、
悪いことをしていた人間が更正するのは
本当に美談なのだろうか?いや、違う。
更正したことは立派だと思うけれど、
最初から悪事に手を染めなければ
よいだけの話ではないだろうか?

悪事に関しては、足を洗うという言葉がある。
しかし、悪事で染まっているのは手だ。
手は汚れたままであることに変わりない。
罪を償って禊を終えることにより、
悪事に汚れて染まった手を綺麗にして
再出発するのではなかろうか?

恩赦をする位であれば、
目立たないけれどまっとうに生きている
そんな人達にこそ奨励をすべきではないか?
人知れず善行を積むが普段は気付かれない、
そんな人達にこそ幸いあれと強く願いたい。