お題サイトで素敵なお題を拝借して以前書いた文を第一弾として投稿します。人生初の駄文晒し・・・(笑) お目汚しですが、よろしければどうぞ。登場人物は大佐と中尉。リザの一人称で、なんてことない日常の一コマです。
集中豪雨
雨の音。それはちょっぴり疎ましくて私をいらいらさせる。
でも。そんなわずらわしい雨も、たまにはいいのではないかなんて
考えはじめた今日この頃。
私の中で何かが変化し始めている。
・・・雨の日なんて、じめじめするし洗濯物は外に干せないし、服は濡れるしで
いいことなんて全然ないのに。
それに何より・・・
「大佐、午前中にお渡ししたはずの書類のサインを未だに受け取っていないのですが。」
「ああ、あれか・・・あれはね、なにしろかなりな量なものでなかなか終わらないのだよ。
もう少し待ってくれたまえ。」
まただ・・・。
降り続く雨音とじめじめとした湿気は、この普段有能なはずの上司のやる気を見事なまでに
削いでくれる。しかも今日は土砂降りときたものだ。
彼でなくたって誰でも仕事に対する意欲を失うことだろう。
しかし、義務は義務である。国から報酬を受け取っている以上、何としてでも彼に仕事をこなして
もらわねばならない。
「もう少しとはあとどれほどの時間でしょうか?すでに4時間ほどお待ち申し上げているのですが。」
「まあまあ、そうあせらずともよいではないか。中尉、君だってこの雨だ、仕事の多さに苦痛を感じないか?」
やはり雨のせいでやる気がないのか。何と正直な上官だろう。
「しかし大佐、お言葉ですが我々の義務と天気はなんら関わりがないかと思われます。義務は義務です。
貴方は雨の日は室内でも無能でいらっしゃるのですか?」
「・・・言うじゃないか、中尉。」
彼が少し顔色を変えたのを私は見逃さなかった。少し言い過ぎただろうか。
いいえ、私は後悔しないわ。少しきついくらいがこの人には丁度いいのだ。
私はたじろぐことなく真っ直ぐに彼の目を見つめた。
「そう言われるのがお嫌いでしたら早く仕事をなさってください。先延ばしにしたら却ってあとで面倒になります。無能なのは屋外だけにしてください。・・・屋外でしたら、私がなんとかいたしますので。」
「ああわかったわかった。やればいいのだろう?やれば。」
「大佐が書類を全て片付けられたころにはきっと、この豪雨も止んでいますよ。
後30分ほどしたらコーヒーでもお持ちします。ですから早く終わらせてください。」
「ああ・・・」
そういって彼はようやくペンを片手に書類に目を通しはじめた。
そんな様子を確認してから私は執務室をあとにした。
・・・本当は雨の日は嫌いじゃない。
屋内でも屋外でも、貴方の側にいられるから。
護衛だ、と言って貴方の家まで送っていくこともできる。
いつも側にいるくせに、何を考えているのだろう。
それでも飽きることなく側に居たいなんて。
集中豪雨から貴方を守るのは私の役目。
誰にも譲ることのできない私だけの仕事。
だから・・・雨の日は無能でいてください。
私の存在する価値が、ほんの少しでもあるように。
あとがき(言い訳?)
やばいくらい意味不明ですね・・・。
リザの一人語り風になってるけど全然面白くない・・・。
実はこれ、原作フルコンプ記念に書いた初鋼ssなのです。
これから精進していきたいです。
お題はこちらから拝借しました
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