百田尚樹さん著の「影法師」を読み終わりました。
この本に巡り合えたことにに感謝。
身分を越えて友情をはぐくんだ二人の武士の、栄達と没落の物語です。
もし今誰かから、お薦めの時代小説は何かないかと聞かれたら、本書を薦めますよ。
海外推理小説にどっぷりとはまっていましたが、ちょっと方向を変えて「感動したい!」と思っていたところでした。
私の家の真向かいが実家なのですが、母は入院中で誰もいなくてひっそり・・。
弟がものすごい読書家で今は東京在住ですが、実家には大量の本があり・・・ちょっとした図書館代わりに
ちょこちょこ本を探しに行くわけです。
そして本棚にあった「影法師」
昔の武士の世界の厳しさ、不条理さ、どこまでも貫き通す忠誠心・・・その中の友情というには軽すぎる、魂の通じた仲のお話には涙があふれてしまいました。
武士の覚悟はもとより、親の覚悟、女性としての覚悟。
ふと私の覚悟は・・・と考えてしまいました。
二人の武士だけではなく、周りの人々も生き生きと描かれていて、心温まったり、胸が詰まったり、背筋が凍ったり・・します。
そしてやはり心がグゥーンと動きます。
オススメの1冊です。
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ご覧くださいね。