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We Built This City / Starship

俺たちがこの街を造ったんだ

No.536

 この曲も、前回記事同様、キーフレーズの意味がもう一つ分からなかったんですが、正月休み中になんとか結論に達しましたので記事完成です。
 スターシップの"We Built This City"です。1985年発売のアルバムKnee Deep In The Hooplaからのシングルで、大ヒットしました。
 ジェファーソン・エアプレイン、ジョファーソン・スターシップ以来のファンにはなじめない「スターシップ」の曲でしょうね。なにせ、リーダーだったポール・カントナーが抜けてしまった以上、もう別バンドといってもいいでしょうから。この曲でリードボーカルを取るミッキー・トーマス主体のバンドとなって最初の曲でした。(グレース・スリックも2番でリードを取りますが、、、)歌詞に力強さがあり、私は大好きな曲です。曲はライターに書いてもらってて、作詞はエルトン・ジョンと長くコンビを組んでいたバーニー・トウピン。グレースがこの曲を最初に聞いて、「自分たちにぴったりの歌詞だ」と言ったとか。サンフランシスコを拠点として活動してきた彼らの思いを代弁した曲なんでしょうね。また、細部によく練られた歌詞でもあります。だからこそ、カギとなる箇所の意味に四苦八苦しました。

 それはここ、サビに入る直前の箇所(*2)(*3)

 Marconi plays the mamba, listen to the radio, don't you remember
 We built this city, we built this city on rock and roll
  マルコーニがマンバを演奏している、ラジオを聴いてみろよ、忘れないでくれよ、
  俺たちはこの街をロックンロールの上に築きあげたんだ。

「マルコーニがマンバを演奏する」? まず、マルコーニは19~20世紀のイタリア人の発明家で、無線電信の発明者グリエルモ・マルコーニでしょう。後ろにradioと続くので、ラジオ関連のことなんでしょう。mambaは音楽のマンボではなく、毒蛇のこと。で、なんじゃこりゃ?というわけです。
 ここの部分は多くのロックファンが頭を悩ませているところですし、ミュージシャン本人が語ってもいないので長らく謎のままだったみたいです。
 私自身は、言葉遊びの一つかな、マンボと言わずにマンバと言って、その後のrememberと韻を軽く踏む、というもの。でもバーニー・トウピンにしては安直すぎかな、とも。

 そんなおり、あるサイトで面白い解釈を見つけました。
http://saucyvixen.blogspot.jp/2007/04/marconi-plays-mamba.html

 マルコーニはラジオの比喩、マンバは毒蛇=ラジオから流れるロックミュージックの比喩、つまり、このサンフランシスコでは、ラジオから強烈な毒のあるメッセージを込めたロックが流れてくるんだ、俺たちがこの街をロックの街にしたんだよ、というわけ。

 強大な音楽産業に飲まれながらも、ロックの魂はしっかりと残して行くんだよ、それがロック、それこそロック、です。ロックはいつも反体制、なんです。不満や不平等、不公正に対する怒りであるんですね。(今はラップにその座を奪われているような気がしますが)

 サンフランシスコには一度行ったことがありますが、ゴールデンゲート・ブリッジに、坂を上る市電、古い町並みと新しい町並みが同居する風景、雰囲気のある素敵な街でした。

 PVはこちら。youtubeに移動しないと見れないです。
http://www.youtube.com/watch?v=nsdj9NRzqC4
 歌詞はこちら。
http://widget.lyricsmode.com/i/scroll2.swf?lid=123247&speed=4
http://www.lyricsmode.com/lyrics/s/starship/we_built_this_city.html
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俺たちがこの街を造ったんだ


俺たちはこの街をロックンロールの上に築きあげたんだ。
ロックンロールの街を築き上げたんだよ。

君は僕のことを知らないし、僕の顔も分かっていない。
誰がそんな場所に行くのかも気にしちゃいない。
大騒ぎで動けなくなり、ケンカで沈んでしまう。(*1)
あまりの多くの家出少年少女(runaways)が夜を過ごしてる。

(chorus)
ラジオ局が毒蛇のような音楽を流しているんだから、聴いてみろよ。(*2)
忘れないでくれよ、
俺たちはこの街をロックンロールの上に築きあげたんだ。(*3)
ロックンロールの街を築き上げたんだよ。

(グレースが歌ってるんで女性言葉にしました)
誰かがいつも、会社を設立するゲームに興じているの。(*4)
会社の名前をしょっちゅう変えても誰も気にしないわ。(*5)
アタシたちはここで踊りたいだけなのに、誰かがステージを乗っ取ってきた。(*6)
そいつらはアタシたちを無責任呼ばわりして、
もう要らないよ、って文書を送ってくるのよ。(*7)

chorus repeat

くたびれた古い街に、また新しい週末がやって来る。
警官は首を絞めてくる。それで俺たちは鼓動を失ったんだ。(*8)

バーの下に隠れているお金を数えるヤツは誰だ。(*9)
鋼球に乗っかって、俺たちのギターにぶつかってくるヤツは誰だ。(*10)
俺たちが必要だ、って言わなくてもイイぜ。どうせ俺たち、愚か者の集まりなんだからな。
本当のアメリカを探しに、君たちの学校を回っていくんだ。

chorus repeat

<注釈>
*1 Knee deep in the hoopla sinking in your fight
knee deep in:膝までどっぷり浸かって、身動き取れなくて
hoopla:大騒ぎ、派手な広告
 「ケンカにはまって(sink)、派手なネオンサインに囲まれて」
 この一節が、そのままアルバムタイトルになりました。

*2,3 本文記事参照

*4 Someone always playing corporation games
*5 Who cares they're always changing corporation names
 corporation games:企業の吸収合併など、ですね。PVで日本企業の看板が見えるんで、円高になって日本企業のアメリカ進出が目立って来た頃ですから、暗にそのことを言ってるのかな。そんなこと、who cares「一体誰が気に留めると言うの、誰も気にしちゃいないわよ」というわけ。

*6 We just want to dance here, someone stole the stage
 ライブをする場所も、経営者がコロコロ変わる、ってことかな。演奏する場が失われている、ということかも。このあと、小さな活動場所を拠点とする、グランジ(のちにオルタナティブ)ムーブメントが起こるわけですね。

*7 They call us irresponsible, write us off the page
 私たちを無責任(irresponsible)呼ばわりする、というのは、ロックのメッセージを軽んじる人たちがいる、ってことです。
 write us off the pageも悩んだ箇所です。ロックをする私たちをoff the page(ページから外す=要らないものとして処理する)するって文書をよこしてきた、もうあんたたち、要らないよ、音楽産業に乗っかってこないから契約破棄、なのかな。

*8 Police have got the choke hold, oh then we just lost the beat
 choke hold:背後から腕で首を締めること
 beatは、心臓の鼓動つまり生命、と同時に、ロックのビート(これもロックの生命)を掛け合わせていますね。警官=体制・権威に取り押さえられて、自分の命もロックの命も失いかけている、ということ。

*9 Who counts the money underneath the bar
*10 Who rides the wrecking ball in to our rock guitars
 バーの下に隠れているお金を数えるヤツ=経済活動で儲けている経営者、それに、鋼球に乗っかって俺たちのギターにぶつかってくるヤツ=俺たちを規制しようと躍起になっている体制(支配者)側、ってことでしょう。「負けやせんぞ!」と言おうとしています。

Translated by hotel_zihuatanejo