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The Long And Winding Road / The Beatles

君の元に行くには長く曲がりくねった道を進むことになるんだ

No.549

 6ヶ月以上も間があいてしまいました。
 夏に書きかけの記事はこの曲ではなかったんですが、再開には大好きなビートルズで始めようかと思い、仕上げました。

 ポールの書いた曲の中で、この曲とHey Jude, Golden Slumbers~The Endは特に歌詞が好きな曲であります。(前2曲はすでに記事で紹介しているので、お時間があれば読んでください。
 1970年のビートルズの、発売年としてはラストアルバム「レット・イット・ビー」(実際の録音は「アビーロード」の方が後です)の収録曲です。「ゲットバック・セッション」のテイクに、フィル・スペクターがストリングスを加えて発表されました。ポールはそのストリングスアレンジが気に入らなかった、というのは有名な話ですね。どっちがいい、というよりも、どっちのテイク(ストリング無しは「アンソロジー」に入っています)も良いと思うのですが。
 この曲はポールが、ビートルズのメンバー間で人間関係がうまく行かなくなったことの心の痛みを歌った、と言われています。「僕がこんなに努力しているのに、何で分かってくれないんだろう、何でうまくいかないのだろう」ということなんでしょう。それを、ストレートな気持ちながらに私的な出来事を語るのでなく、普遍的な(ほのかな)ラブソングにして歌っている所に、ポールの楽曲作りの素晴らしさがあると思っています。私自身、辛いこと、うまくいかないことがあると、この曲を聴いたり口ずさんだりして気持ちを紛らせます。頑張らなきゃ、じゃなく、嘆けばいいさ、泣けばいいさ、と思えるんですね。打てる手をすべて打ったら、後悔することもない、ってわけです。その、さらに達観した形が"Let It Be"になるわけですが、その手前のこの歌詞の時期が一番辛いんですよね。だから大好きなんです、聞きたくなるんです。

 歌詞の構成も見事です。
 要は、lead ( A ) to B 「( Aを )Bに導く、連れていく」が中心。それも1番、2番の歌い出しが、主語に関係代名詞節がつく、長い文。たとえば、1番は(*1)

  The long and winding road that leads to your door ここまでが主語部分
 「あなたのドアまで導く長く曲がりくねった道が」
   will never disappear ここが述語動詞
  「決して消えることはない」

 サビの始めも、うまいリフレインと韻を使っています。(*3)
 Many times I've been alone  
  and many times I've cried
 Anyway you'll never know
  the many ways I've tried

many timesの繰り返しに、I've criedとI've tried、aloneとknowの韻。そしてなにより、「僕がやってきたたくさんのことを君は知らないよね」って、人間関係がうまくいかない時の本質をついていますよね。分かってくれない、ってことはまさにそういうこと。人がやっていることが見えてこない(これはお互い様と言う点はあるんですが)。

 だからこそ、辛い時に聴きたくなる曲なんです。

 歌詞はこのサイトを参照しました。
http://www.lyricsty.com/beatles-the-long-and-winding-road-lyrics.html 

 映像は、ストリングス無しの「アンソロジー」バージョンです。
http://www.youtube.com/watch?v=x6AuKENgmLQ


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君の元に行くには長く曲がりくねった道を進むことになるんだ


君の元へと続いている長く曲がりくねった道は、
永遠に消えてなくなることはない。(*1)
以前にその道は見たことがある。
いつも僕をここへと導くんだ。
僕を君の家のドアまで導いておくれ。

雨が洗い流したあの荒々しい、風の強い夜は、
あの日に流した涙を水たまりにして残していった。(*2)
どうして僕はここに残されているのだろうか、
僕の進む道を教えておくれ。

何度も僕は独りぼっちになり、何度も泣いた。
君は僕が試した多くの手段を知る由も無いだろう。(*3)
そうやって僕は、またこの長くて曲がりくねった道に連れ戻されることになる。
気味は僕をここにずいぶん昔に置き去りにしたんだよ。
もう僕をここで待たせないでくれ、僕を君の家のドアまで導いておくれ。

でも、そうやって僕は、またこの長くて曲がりくねった道に連れ戻されることになる。
君は僕をここにずいぶん昔に置き去りにしたんだよ。
もう僕をここで待たせないでくれ、僕を君の家のドアまで導いておくれ。


<注釈>
*1 本文記事参照
*2 The wild and windy night that the rain washed away までが主語部
   Has left a pool of tears が述語部。
   crying for the day はtearsにかかり、
  「その日一日流した涙によってできた水たまりを残した」という意味でしょう。
*3 本文記事参照

Translated by hotel_zihuatanejo