
Country House / Blur
田舎の大邸宅
No.26ブラー。日本ではあまり有名ではないかも知れないけど、95年ごろからずっと注目してきたバンドだ。1990年デビューし、本国イギリスではすぐに人気となり、95年にはイギリスの音楽賞を総なめ、今後期待する注目バンドとしてオアシスと並び称された。ところが、人気絶頂期、ブラーのリーダーであるデーモン・アルバーンは精神的にまいってしまうことになる。ビートルズもニルバーナも陥ったのと同じく、お金と人気を手に入れたその時に、「俺の人生ってなんだろう」と考える。ビートルズは地方の大邸宅に移り住みスタジオにこもり、ニルバーナのカート・コバーンは自ら命を絶った。デーモンは、この曲「カントリー・ハウス」のように、地方の大邸宅に移り住むと言う、ビートルズのような方法をとり、(実際には酒もたばこもやめなかったんだけど)、そんな自分自身を茶化すように歌ったのだ。
この曲が収められているアルバム「The Great Escape」(大脱走、という意味です)は、この曲を始め、様々な悩める人々が登場する物語の集結だ。ブラーの最高傑作。でもデーモン自身は気に入っていないアルバム(そしてシングル曲)だったようで、97年の日本公演では、このアルバムからの曲は2曲ほど、それもヒットシングルにも関わらず「カントリー・ハウス」は演奏しなかった。
その後の彼らの活動はユニークである。発表するアルバムの色合いがすべて違うのだ。シンプルなロックンロールアルバムだったり、ゴスペルやカントリーなどの南部アメリカ音楽に接近したり、アフリカ(マリ、モロッコ)のミュージシャンと共演したり、デジタル音楽に傾倒したり、と幅広い音楽性を見せていく。また、デーモン・アルバーンはゴリラズ(Gorillas)というバンド(実際はデーモン中心のプロジェクト)を立ち上げ、アニメーションとして登場する架空の人物をメンバーとする、ユニークなプロモーションを行っている。ブラー、というか、デーモン・アルバーンの活動には今後も注目である。
ちなみに、歌詞の途中にこんな表現。
He's got morning glory and life's a different story
(朝焼けのような最高の気分。人生っていろいろあるからね。)
He's got morning glory and life's a different story
(朝焼けのような最高の気分。人生っていろいろあるからね。)
そう、オアシスの曲に
What's the story, morning glory(ストーリーはどんなんだ、朝焼けみたいに最高な気分かい)
というのがあり、デーモンが彼らを意識して(パロディにして)歌詞にいれたのだろう。
morning gloryとは花の「朝顔」という意味があるけれど、もちろんここでは違う意味。
雲が掛かっている日の出の頃、雲のすき間から太陽の光が漏れて赤く輝く現象を言う。
落ち込んだ気分に、一筋の朝日の光が差し込む空の景色は、心の憂うつを取り払ってくれそう。
雲が掛かっている日の出の頃、雲のすき間から太陽の光が漏れて赤く輝く現象を言う。
落ち込んだ気分に、一筋の朝日の光が差し込む空の景色は、心の憂うつを取り払ってくれそう。
では、都会の喧騒を捨て、田舎で精神的落ち着きを取り戻す男のお話をどうぞ。
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田舎の大邸宅 / ブラー
田舎の大邸宅 / ブラー
(お話はこんな風に始まる)
都会の住人、成功者
彼は1人こう思った。
「僕、金持ちになったんだ。
出世競争にどっぷり浸かってしまって。
僕って、プロの皮肉屋だけど、
心の中はそうじゃない。
合法的に限界まで、生きるための代償を払っているんだ。
世紀の不安にもどっぷり浸かっているんだよ。」
都会の住人、成功者
彼は1人こう思った。
「僕、金持ちになったんだ。
出世競争にどっぷり浸かってしまって。
僕って、プロの皮肉屋だけど、
心の中はそうじゃない。
合法的に限界まで、生きるための代償を払っているんだ。
世紀の不安にもどっぷり浸かっているんだよ。」
そう、彼は苦しめられている。
だんだんやせ細っているんだ。
だんだんやせ細っているんだ。
彼は、田舎のとってもとっても大きな家に住んでいる。
テレビで午後の再放送番組を見て、田舎料理を食べている。
ここ田舎で、ありとあらゆる薬をのみ、精神科医の請求書は山積み。
まるで、農牧場みたい。
まさに地方暮らしの魅力。
テレビで午後の再放送番組を見て、田舎料理を食べている。
ここ田舎で、ありとあらゆる薬をのみ、精神科医の請求書は山積み。
まるで、農牧場みたい。
まさに地方暮らしの魅力。
朝焼けのような最高の気分。人生っていろいろあるからね。
何事もうまく行くだろうね。
彼自身の人生の終わりももうすぐかな。
バルザック(フランス文学の巨匠)を読んで、プロザック(坑うつ剤)でバタンキュー。
それが救いの手。お前をいい気分にさせてくれる。
世紀の妙薬だよ。
心が弱い人にとっては
新しいスタートなんだ。
何事もうまく行くだろうね。
彼自身の人生の終わりももうすぐかな。
バルザック(フランス文学の巨匠)を読んで、プロザック(坑うつ剤)でバタンキュー。
それが救いの手。お前をいい気分にさせてくれる。
世紀の妙薬だよ。
心が弱い人にとっては
新しいスタートなんだ。
彼は、田舎のとってもとっても大きな家に住んでいる。
胸に霧がかかっているから、
彼にはここ田舎で休息が必要だよ。
彼は酒もたばこもやらないし、笑わない。
ここ田舎で、ハーブのお風呂に入って、
田舎の農牧場では、有害になることなんてないはずさ。
まさにこれこそ地方暮らし。
胸に霧がかかっているから、
彼にはここ田舎で休息が必要だよ。
彼は酒もたばこもやらないし、笑わない。
ここ田舎で、ハーブのお風呂に入って、
田舎の農牧場では、有害になることなんてないはずさ。
まさにこれこそ地方暮らし。
僕をふき消してくれ。
とっても悲しいんだ。
でもなぜなんだろう。
とっても悲しいんだ。
でもなぜなんだろう。
彼は、田舎のとってもとっても大きな家に住んでいる。
胸に霧がかかっているから、
彼にはここ田舎で休息が必要だよ。
彼は酒もたばこもやらないし、笑わない。
ここ田舎で、ハーブのお風呂に入って、
田舎の農牧場では、有害になることなんてないはずさ。
まさにこれこそ地方暮らし。
胸に霧がかかっているから、
彼にはここ田舎で休息が必要だよ。
彼は酒もたばこもやらないし、笑わない。
ここ田舎で、ハーブのお風呂に入って、
田舎の農牧場では、有害になることなんてないはずさ。
まさにこれこそ地方暮らし。
Translated by hotel_zihuatanejo