すてきな絵本を見つけました。

 

※ネタバレ注意

 

「ほしをもったひめ」

八尾板洋子 文

小沢さかえ 絵

 

とてもしっかりとした内容で、特に、後半がいいですおねがい

絵も素敵な絵乙女のトキメキなので何度も見返したくなる絵本です。

本文は編集していますが、おおまかにこのような内容です。

 

おうさまは、ひめが どこに ほしを もっているかを いいあてたものに、

ひめと、くにの はんぶんを ゆずる。と おふれを だしました。

ひとりの ひつじかいは まずしい わかものでしたが、

ちえと ゆうきが ありました。

いいあてられなかったものは みんな ひつじにされてしまう はなしを きき、

むねを いためていました。

おひめさまに おあいし、このよに ひとつしかない はなよめいしょうを

つくってさしあげたい とつたえました。

ひめは よろこんで、へやに ひとりでいるひを おしえ、いしょうを つくってきて とおねがいしました。

 

表現がとてもきれいな絵本おすましペガサスです。

朝の太陽の光と、夜の月の光。

湖に映った星くず。

草のしずく。

若者が布を織り始めると、空も野山も湖もみんな若者に力を貸してくれました。

 

そして約束の日、若者もいっそう頼もしくなり、目はいっそう輝き、カリーナ姫の胸があつくなりました。

 

ありがとう したてやさん。

 

太陽と月の光を紡いで作ったベール。

草のしずくを織り込んだ上着。

星くずをちりばめたスカート。

いしょうを みにつけた ひめの みぎあしの ひざに きらりと

ひかるものが みえました。

 

どうしても カリーナひめの ことが

わすれられず、また おしろに やてきました。

王様に星を言い当てるのです。

 

そして、ラストが素敵なのでとても好きです。

 

「わたしは ひめと けっこんできるだけで じゅうぶんです。

くにの はんぶんは いりません。」

「そのかわり、おねがいが あります。

どうか、あのひつじたちの まほうを といて

もとの わかものに もどしてください。」

 

若者たちはみんなで若い王とカリーナ姫を支えました。

人々はいつまでも幸せに暮らしました。

 

福音館書店出版で2014年6月発行の絵本でした。

こんなに素敵な絵本があったんですねラブラブ