魔法の手④。 | Will~ピーターパンは飛べるんだ~

魔法の手④。



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俯く私に差し伸べられる魔法の手。



髪に感じる



懐かしくて優しい手。







その優しさに



思わず涙がこぼれ落ちそうになる。







『ごめんね』も『ありがとう』も



なにひとつ伝えられない私なのに



それでもその手は



ことばもなく優しく語る。



『大丈夫、わかってるよ。』







都合の良い幻聴だけど



でもきっと、



それさえも魔法のしわざ。







何も言わずに抱き寄せる。



あなたのその手に力を感じ



私の涙腺はまた緩み



抑えきれずに涙がこぼれ



私も負けずに強く抱く。



それはきっと



あなたが私につかってくれた



とびきりの魔法。



今までで



いちばん大きな、優しい魔法。



切れかけたあおいいとを



もういちど繋ぐため。







それはこのハートにとじこめられて



私の左手で輝きを増す。







あなたはまた



私のために魔法を覚えてくれた。







今度は



あなたの心を守るための魔法を



私が覚える番だね。