白舟人殺人事件

「第32話 一筋の光」 

池田は、なかなか進まない捜査に苛立ちを隠せないでいる。

いつもより貧乏揺すりが激しくなり後輩刑事の棚橋に「床に穴が開きますよ」とバカにされた二日後

ガイシャ白舟人をよく知る人物とコンタクトを取った

「今日は、すみません。どんな些細な事でもいいんです、お話ください。」

そう言うと一気にアイスコーヒーを飲み干した。

「はい、僕は白舟人雄一と言います。」

「やっぱりまたバクシンキト」

「死んだバクシンキトとは白舟人幼稚園、白舟人小学校、白舟人中、白舟人高校、白舟人予備校まで一緒でアイツは一浪後、白舟人専門学校に行き僕は白舟人大学に行きました。」

「見事にバクシンキトですね。」

「進学で別々になってからも僕らはよくつるんでました。僕の他に白舟人一幸、白舟人正之、白舟人俊樹、白舟人健太、白舟人沙也加、白舟人みか、いつも８人は一緒でした。」

「全員バクシンキト」

「去年の夏の頃です。」

「みんなでバーベキューをしようとバーベキューが出来る白舟人海岸行きました。」

「はい」

「はじめは酒が飲めない白舟人が車を出すと言ってたんですが父親が使うと言う事でなら白舟人の車を使おうってなってでも白舟人の車を使おうってなったんですがそれじゃ８人も乗れないって…じゃあ白舟人の車は？ってなったんです、でも新車だからって渋ってしたら白舟人が」

「すみませんすみません、話が全然、頭に入って来ません。あのバクシンキト、バクシンキトって全員違う人の会話ですよね？」

「はぁい」

「はぁいって！分かりづらいんですよ普段呼びあってる名前で言ってくれますか？」

「みんなそれぞれ白舟人と呼びあってますが。」

「がって！が何か？みたいな言い方になってるけどさ８人全員バクシンキトさんなわけでしょ？したら下の名前とかアダ名で呼びあいません？田中さんが2人いたらどっちか下の名前とか、特徴でチビタナとかデカタナとか」

「僕、田中じゃないんで」

「知ってるよ！…あっすみません」

池田は苛立ちからアイスコーヒーの氷をガリガリと噛み今にも飛んで行きそうな勢いで貧乏揺すりをしていた。

つづく

※関塚裕二のどーでもイイ情報※

半袖短パン、サンダルじゃないと無理なんで実際。

今日の力士：玉力道

今日のワンピース：ゲッコー・モーリア

チャオ