サッカー・ワールドカップ（W杯）で韓国と対戦するロシア代表のファビオ・カペッロ監督（68）＝イタリア＝は17日（韓国時間）、ブラジル・クイアバのパンタナール競技場で記者会見に臨み、韓国について「選手たちの名前まで覚える必要はない」とばっさり切り捨てた。これは、ロシア人記者の「韓国について知らなすぎるのではないか」との質問に答える際に出た言葉だ。カペッロ監督は「韓国とは試合をしたことがあり、十分よく知っている。（韓国の選手の）ポジションや特徴だけ知っていればよい」と続けた。ロシア・サッカー協会にも情報公開を渋るほど秘密主義のカッペロ監督は、これまでも公の席で韓国に対して関心がないような発言をしていた。だが実は、カペッロ監督は韓国を想定して緻密（ちみつ）な準備を行っている。ロシア・メディアによると、カペッロ監督は身長197センチの長身FW金信旭（キム・シンウク）が途中から投入されるケースを想定し、非公開で練習を実施したという。金信旭は昨年11月に行われた韓国とロシアの強化試合でゴールを決めている。
カペッロ監督としても、決勝トーナメント進出のためには韓国との初戦に勝つことが重要だ。同監督は「韓国は戦術的にベストの準備をしただろう。われわれもベストコンディションで試合に臨むことが重要」と述べた。
カペッロ監督は「相手を尊重し、試合をきちんと理解すべき。われわれの特性を十分に生かし、初戦に臨まなければならない」と強調した。試合前日の17日にクイアバ入りしたことについては「チームドクターと十分に話し合って決めたこと。飛行機で2時間の距離なので、1日前に現地入りすれば十分だと思った」と話した。
カペッロ監督はイタリアのACミラン、ユベントス、ASローマ、スペインのレアル・マドリードで監督を務め、その間に13回も優勝を成し遂げた名将だ。だがW杯とは相性が悪い。イングランド代表の監督として初のW杯となった2010年南アフリカ大会では、決勝トーナメント1回戦で宿敵ドイツに1－4で惨敗した。
その後カペッロ監督は12年にロシア代表監督に就任。W杯では組織力を最大限に高める為に、最終登録メンバーを全員ロシア国内組で固めた。カペッロ監督は「私はチームを信じ、W杯でいい成績を収めることができると思っている。素晴らしい選手たちがいて組織力も優れている」と自信を見せた。
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