【書評】コーヒーのグローバル・ヒストリー 赤いダイヤか、黒い悪魔か 小澤 卓也
コーヒーのグローバル・ヒストリー 赤いダイヤか、黒い悪魔か/小澤 卓也

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1章はコーヒーの起源から品種、収穫方法、焙煎方法などコーヒーについての根本的な基礎知識が網羅されている。2章以降はコーヒー生産国や消費国の歴史や各国の現状についての説明。各章が独立しているので興味のある国だけ読んでもいい。「コーヒーとは何か?」ということについて全く予備知識がないのでとても勉強になった。図や写真が多く著者の文章も読みやすい。
個人的に面白かったのがベトナムに着いての記述。
ベトナムのコーヒーがなぜまずいのか?
同じロブスタでもなぜ国際市場価格より40%から80%も安いのか?
政治、気候などからのアプローチを読んで納得。
生産地である中部高地は山岳地帯であり、アラビカ種を生産するには気温が高すぎる。
11月まで雨期が続くので、病害が発生しやすく天日乾燥が難しい。
社会主義的な土地政策のせいで零細農家がほとんどで資金や技術力が乏しい。
政府が1ヘクタールあたり2トンの収穫という厳しいノルマを与えたため低品質大量収穫できる品種に限定されてしまった。ノルマを達成しないと土地を没収されることもある。
1887年にフランスからアラビカ種のコーヒーの木が持ち込まれた。
ベトナムに最初に持ち込まれたコーヒの木は、ロブスタ種ではなくアラビカ種なのは意外な事実。