【書評】生き方の演習 ―若者たちへ―/塩野 七生 | 書評に魔法はない

【書評】生き方の演習 ―若者たちへ―/塩野 七生

生き方の演習 ―若者たちへ―/塩野 七生

¥1,155
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『花椿』『男たちへ』『いきいき』などの雑誌の投稿を一冊にまとめた。
文字数は新書の3分の1ぐらいで1,100円なので分量に対する価格は正直ちょっと高い。
装幀の方にコストがかかっているもよう。

毒がところどころ盛り込まれているので、塩野七生の辛口が好きな人は楽しめると思う。

例えば、P74「私が若者であった頃、若者に理解の手をさしのべたがるオトナを、気味が悪いと思って眺めていたのを思い出す。」
「肩を組み合って共通の話題についてなごやかにお話する、なんて仲ではなかった。そんなことを申し入れてきたオトナがいたとしたら、ああ気味が悪い、といって逃げちゃったに違いない。」
僕も◯◯会と自分の名前を会の名前にして、60歳過ぎて半ば引退したようなオトナが自分の誕生会や定期的に飲み会を開いて若手を周りに集めて、延々と昔話を聞かされることが苦痛であり、すごい嫌悪感があったのを覚えている。それよりも一匹狼的に若い人と一定の距離感を保っている人にすごい魅力を感じた。

若い人に関しては、
『「あっこの人は、上に行ったら伸びそうだな。」とか「だめだな」というのがわかるんです。』
上にいく人間には二つの特徴があるという。
その二つの特徴には激しく同意です。
答えは本書を手にとって確認していただきたい。