やっと第5弾が書ける。ありがたや。ありがた屋の海苔。
 1960年代後半から1970年代半ば位までレイモン・ペイネの本がなぜかそこそこ人気で、「ペイネ 愛の世界旅行」なんてアニメーション映画が作られてそこそこヒットしていたのだが、自分はこういう愛だの恋だのをメルヘンチックに描くものが大の苦手で、「こんなかーいらしい絵柄で書いてるけど、どーせペイネって髯もじゃのゲジゲジみたいなおっさんやろ!イタリアーノやし‼」(ナゼカ関西弁)とか思ってゐた。今もペイネの写真は見たことないから解らんのだけれど、なんか当たって居る気が今もする。そう云えば、当時苦手なイラストレーターが日本にも居たなぁ。それは水森亜土。彼女は今も健在だけれど、彼女の全盛期もペイネとほぼ一致する不思議。テレビを映すと彼女がどこにでも出て来るという時期があって、悶絶していたっけ。

 さて、マエストロ:エンニオ・モリコーネはなんとこの「ペイネ 愛の世界旅行」のメインテーマなんかも作曲していらっさった。  

 いやあ、芸達者と云おうか、芸が細かいと云うのか、ぴったりの雰囲気の良曲に仕上がっているのはさすがのプロフェッショナル。というより「ニュー・シネマ・パラダイス」もそうですが、マエストロの最も得意とする曲調なのかも知れないですな。いいんですよこれがまた。
 そしておまけにこんなモノを見つけてしまいました。

 なんと歌はジョン・アンダーソンに勝るとも劣らない超個性的喉の持ち主、デミス・ルソスヴァンゲリス・パパサナシューと共にアフロディテス・チャイルドに在籍していた人です。プログレ好きは必ず通ったことのある声ですね。とは云っても、この曲に関してはデミスの拳があまり回って居ない気がするのですがね。編曲もおそらくマエストロでせう。こちらもポール・モーリアを聴いている気分になりますが、これもこれで、いいんですよ。