小林よしのりは極右なのか？

　小林よしのりさんは極右漫画家で大東亜戦争の支持者であり、いわゆる従軍慰安婦や南京大虐殺問題を否定しているということが一般的に知られているところでしょうか。、突然ですが、SAPIO３月号に掲載された小林よしのりさんの作品です。

　この２ページを曇りのない目で読んだらいかがでしょうか？いわゆる従軍慰安婦問題を政治問題化してそれを繰り返し繰り返し利用している韓国政府を糾弾し続けている人物の主張だと思われるでしょうか？少し過激ではありますが、おそらく一般的に流布されている小林よしのり像とはややかけ離れているのではないでしょうか？
　C型肝炎訴訟では都合の良いように利用され、先が見えてきたら漫画家だからと切り捨てられ、新しい歴史教科書をつくる会でも同様の憂き目に遭っています。
　小林さんは南京大虐殺についても、いわゆる従軍慰安婦の強制連行等についても、一級の証拠が出てきたら、謝罪して作品を書き換えるという旨のことを書いています。現に当初は天皇の男系継承を念頭に作品を書いていましたが、途中から女系継承を認めるべきだと考えを改めると、作品上でその旨を説明して詫び、再出版の際にはその内容を一部改編修正加筆しています。誤った内容を記載されていると指摘されて久しい沖縄戦について書かれた本を今でも改変せず出版し続けているノーベル文学賞を受賞した作家Oとはえらい違いであります。
　小林さんは反原発であり、憲法９条改正論者ではありますが、小細工を弄してするのではなく、正々堂々と国民に信を問うべきと現政権を痛烈に批判しています。
　
　私が言いたいことは、小林よしのりさんを信頼せよ、というのではなく、自分の目と頭でしっかり作品を最初から最後まで読んでから判断すべきだということです。一部分だけを見て判断したり、ネットやマスコミの噂程度の情報だけで先入観や思い込みをしないようにしようということです。そのことが自分達自身がよりよい生活を営んでゆく上での力になると思うからです。