true-バイオメガ(6) 弐瓶勉氏の『バイオメガ』が6巻で完結した。
 帯にある通りあまりに遠大かつ壮大であり、宇多田ヒカルぢゃあないけれど、本当に「天才すぎてついていけない(笑)」のだ。私の頭では完全に理解不能だったと云える。
 出版側もこの複雑な内容に考慮してか、最終巻には主要登場人物を巻頭に紹介しているが、それでも理解不能は収まらない。
 それであっても読み続けられたのは、ひとえに登場人物たちの魅力とスピード感溢れる展開と、それを表わす氏の画力・筆力に他ならない。

 そんな弐瓶勉氏が一度ハメを外したことがある。
 『ブラム学園!アンドソーオン』である。
 これが弐瓶勉氏の別の一面を見せたことになるのだろうが、弐瓶氏の名を知らしめた『ブラム』を知っている人は尚更、クールな笑いを呼ぶことは必定だろう。
true-ブラム学園!アンドソーオン 本田透氏のあとがきから推察するに、編集担当I上氏が「シボを脱がせい」「シボの乳首を書き込めい」と自身の暗鬱なる欲望を吐露する呪文を聞かせ続けたことに、弐瓶氏が抗し得なかったために出来上がった作品である、ということもいえるのかも知れない。
 まあ、理由はともかく、弐瓶勉氏の萌え系の漫画が読めるということでも、これは貴重なコミックということが出来よう。

BIOMEGA 6 (6) (ヤングジャンプコミックス)/弐瓶 勉

ブラム学園!アンドソーオン―弐瓶勉作品集 (アフタヌーンKC)/弐瓶 勉

BLAME 8 (8) (アフタヌーンKC)/弐瓶 勉

ABARA (上) ヤングジャンプコミックス/弐瓶 勉

NOISE (アフタヌーンKC)/弐瓶 勉